点検の種類は “日常点検” “半年点検” “1年点検” 及び “6年点検” の4種類に分類しており、それらの各点検内容等は次のとおりです。
保安規程による日常点検を含み、2週間あるいは1ヶ月以内の始動運転点検をいい、いつでも設備に電力を供給できる状態に保つために実施します。 日常巡視点検では、盤面表示、計器等により、「自動」モードが選択されていることを含み、自動運転待機状態にあることを必ず確認します。
自家発電設備専門技術者により、運転待機状態及び始動時間を確認し、さらに運転操作、始動に際しての異常の有無等の外観、機能の点検を行います。
現場において、発電設備全体の機能・性能を維持して行くための専門技術者による確認を行うものであり、詳細、かつ、入念に部品、機材等の点検、手入れ、調整、交換等を実施し、翌年までの機能・性能を維持できることを確認します。
なお、保安規定による定期点検は、当該1年点検に相当します。 原動機は、諸弁、各フィルタ等を分解し、良好な状態にあることを確認してから調速機試験を行い、負荷運転を行なって、自家発電設備が正常に維持されていることを確認します。
半年点検、1年点検で発見できない部分を主に機器、部品の劣化等の発見、損耗部品の修復若しくは交換をするため、分解、整備、組立試験を実施します。 点検・整備をしながら長い期間、自家発電設備を使用していると各しゅう動部は摩耗し、ついには性能を維持できなくなり、現場の範囲では補修ができなくなります。
このような時期になると、修理工場において摩耗部分の交換又は機械加工などによって新設当時に近い状態に復帰させる工事を行うこととなります。
原則として、2回目の6年点検で、15年目の更新を考慮するか、3回目の6年点検まで小修繕で使用するかを判断します。
なお、保安規程の精密点検は、当該6年点検に相当します。