自家発電設備

消防法上で設置義務の生じる屋内消火栓設備スプリンクラー設備等には、「自家発電設備」「蓄電池設備」「燃料電池設備」等の非常電源を設置するよう定められています。

 

キュービクル式の自家用発電設備
キュービクル式の自家用発電設備。

消防用設備の非常電源として設置される自家発電設備については、消防法により防火対象物の関係者に対して以下の保安規制が課されています。

  • 構造及び性能の基準
  • 設置場所の条件など
  • 届出及び検査・点検及び報告
  • 危険物としての規制

近年、災害発生時に一部のメンテナンスがされていなかった自家発電設備が動作しなかったことが問題となり、一年に一度の消防用設備の総合点検実施時に行う「負荷運転」を確実に実施しておくことが求められています。


 

弊社にて消防用設備点検及び付随する自家発電設備の負荷運転まで自社にて一式で行うことが可能です、お気軽にお問い合わせ下さい。

※悪質な点検業者による被害が相次いで報告されています、ご注意下さいませ。

自家発電設備の負荷試験とは?

自家発電設備の負荷試験とは、バックアップする容量の電力を消費する状態で自家発電設備を動作させて機器の異常がないかを点検するものです。

自家発負荷運転 実負荷 擬似負荷

参考:自家発電設備の点検要領等の改正について

 

負荷試験には、以下の二つの方法があります。

  • ☑ 実負荷試験‥自家用発電機でバックアップする設備(スプリンクラー設備や屋内消火栓などの消火ポンプを起動させて放水する等)を実際に非常電源で動かした状態で、自家発の機器に異常が無いかを確認する点検。
  • ☑ 擬似負荷試験‥自家発でバックアップする設備と同容量程度の擬似負荷を自家発に接続して、自家発の機器に異常が無いかを確認する点検。

平成30年に528号通知が出るまでは「定格出力の30%以上の負荷をかけて必要な時間連続運転を‥」というルールになっていたので、擬似負荷で試験することが多かったです。

 

しかし、現在は自家発電設備でバックアップする消防用設備等を動作させる際の負荷で試験を行っても差し支えないという制度に改められた為、建物に設置されている消防用設備等を利用した実負荷試験を行った方が費用が割安で済む場合が多いです。

 

弊社では、実負荷試験および擬似負荷試験の両方を実施できますから、お客様にとって割安かつメリットの大きい方をご提案させて頂きます。

自家発点検未実施で使用不可であった事例

大阪北部地震の際、国立循環器病研究センターの非常用自家発電設備が動作せず、一時的な停電が発生した事例がありました。

厚生労働省通達 病院が有する非常用電源
厚生労働省通達
日本医師会通達 病院が有する非常用電源
日本医師会通達

参考:病院が有する非常用電源に係わる保安検査の実施の徹底について

 

自家発電設備の負荷運転未実施で異常が起こると、事業者に責任が及びます。有事の際に問題なく動作するかという法定点検を適切に行うことは必要不可欠です。

 

実績豊富な弊社にお任せ下さいませ。

自家発電設備に関連するブログ記事

消火ポンプと自家発電設備の搬入

クレーンで吊り上げて消火ポンプ室へ搬入
クレーンで吊り上げて消火ポンプ室へ搬入

弊社にて承っております、スプリンクラー設備の新設工事にて消火ポンプ及び自家発電設備の搬入を行いました。

 

重量のある消火ポンプはクレーンで吊り上げ、消火ポンプ室内へ置かれます。

 

また、今回の現場は地上8階建ての(6)項ロ 福祉施設の用途である為、自家発電設備も設置しました。

 

作業は玉掛作業者である弊社石崎工事部長を中心に、安全を心がけて迅速かつ適切に進められました。

 

合計19枚の写真を用いて、簡潔に解説していきます。

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自家発点検費用は擬似装置の要らない「実負荷」試験なら割安価格⁉

自家発電設備の「負荷運転」も消防設備士
自家発電設備の「負荷運転」も消防設備士に一任‥!

自家発電設備の「負荷運転」にまつわる法改正があってから、しばらく時が流れましたが、未だに『30%以上の負荷をかけて試験が義務づけられ‥』といった “誤情報” を片手に飛び込み営業に来られる業者さんがいらっしゃいます。💔(;´Д`)💨

 

当ブログは、以下の様な読者さんを想定しています。💡👷💭

  • ☑ 「実負荷」について知らない自家発メンテ業者さん
  • ☑ 「負荷運転」を行なえていない防災屋・消防設備士
  • ☑ 悪徳業者に高額な費用を支払っている建物関係者様

情報を取って割安サービスを実施しましょう、お客様の為に!👛

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自家発負荷運転の悪徳業者にご用心!

弊猫も顔をしかめる悪徳業者な方たちの存在
弊猫も顔をしかめる悪徳業者な方たちの存在とは…。

タイトルの “自家発” はスプリンクラー設備屋内・屋外消火栓等の非常電源である「自家発電設備」の略です。🔌\(^o^)/⚡♪

 

また “負荷運転” というのは、実際に消防用設備等を使用した際に自家発電設備に加わる負荷をかけた状態で自家発電設備が正常に動作するかを確認する為に、試運転をする事を指します。📝✍

 

平成30年6月1日に施行された自家発負荷運転に係る法改正に伴って情報が錯綜し、悪徳業者と呼ばれる様な方々も含めてブワッと人が消防機器業会に流れ込んで混乱した期間も…。🕶💦

 

一時に比べると減りましたが、まだまだワルい人もおられますので、騙されない為にも皆さん知っておいて下さいませ。🚨✨

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自家発電設備キュービクル新設工事の模様

新設したキュービクル式の自家発電設備
新設したキュービクル式の自家発電設備‥。

スプリンクラー設備屋内・屋外消火栓などの動力200Vの電源を使用する消防用設備等が設置されている “特定防火対象物” のうち延べ面積が1,000㎡以上のものは、「自家発電設備」「蓄電池設備」「燃料電池設備」を設置する…という事は前ブログ非常電源を専用受電から自家発に交換” でも記載させて頂きました通りです。🔋(;´Д`)👌✨

 

弊社も毎年7台ほど自家発電設備の新設工事に携わりますから、今回はその模様を写真と共に軽く紹介させて頂きます。📷⚡

 

🎫(´-`).。oO(以下に特種電気工事資格者の独占業務である施工について‥、、自家用発電機専門技術者が解説していきます…!!)

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自家発の負荷運転試験【乾式】

乾式抵抗器を接続した自家発電設備。
自家発電設備に乾式抵抗器を接続して負荷運転試験中…。

前ブログ “自家発の負荷運転【湿式】” では、地上のキュービクル式の自家発電設備であり、かつ水源が近くにあったという事で “湿式” の負荷運転試験を行ったという背景がありました。⛲✨

 

ただ、キュービクル式の自家発電設備は建物の屋上部分に設置されていることも多く、給水源が無かったり大きい水槽を持っていけなかったりします。🏢(;´Д`)💦

 

そういうわけで殆どの場合、本記事で紹介させて頂きます “乾式” の負荷運転試験を行うこととなります。🌀❕

 

✍(´-`).。oO(ファンで風を送って熱を逃すんです…。。)

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自家発の負荷運転試験【湿式】

キュービクル式の自家発電設備
キュービクル式の自家発電設備。 ※クリックで拡大

平成30年の6月1日に点検要領が大きく改正されたことで、注目度が高まっている自家発電設備の負荷運転を行いました。🔋✨

 

前記事 “防災屋2.0への挑戦” でも少し触れましたが、停電が起こる様な大きな災害がある度に「メンテナンスされていなかった自家発が動かなかった」というような報道がされ、今年も大阪市北区を中心に起こった地震の際に同様のニュースが流れました。📰

参考:毎日新聞

 

今回は地上に設置され、かつ水源も確保できたことから水中にヒーターを入れて熱エネルギーを放出させる “湿式” にて自家発の負荷運転試験を行った模様を紹介させて頂きます。

✍(´-`).。oO(条件が揃わなければ…、、“乾式” に…。。)

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非常電源を専用受電から自家発に交換

用途変更に際して設置した自家用発電設備
用途変更に際して設置した自家用発電設備…。

(5)項ロ 共同住宅から、(5)項イ ホテル・民泊などへの用途変更を望まれる方が、それを断念される理由の一つに『自家発の設置義務が生じてしまいコスト的に合わなくなるから』という事があります。💸(;´Д`)💦

 

しかし今回既存の建物に、自家発を新設するという条件もクリアした上で特区民泊の許可を得るという数少ない事例を成し遂げましたので簡潔にご紹介させて頂きます。💡✨

 

当該現場は11階以上の共同住宅であった為、11階以上にスプリンクラー設備、そして非常コンセントが設置されていたため、それらを非常時に動作させるための物となりました。🔌⚡

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自家用発電設備専門技術者の試験に出た問題とその解答

画像は無料写真素材のphotoACさんで取りました
この画像は無料写真素材のphotoACさんで取りました…。

弊社のホームページでよく見てもらっているのが、消防設備士の実技で出題された問題と解答のシリーズです。📝(´∀`*)ウフフ✨

 

理由としては、問題すら会場外に持ち出せないルールとなっているので参考書以外でなかなか情報が取れないからだと思っています。👽💦

 

今回受講した自家用発電設備専門技術者の資格講習でも最後に試験が行われたのですが、この情報も全くと言っていいほどネット上に落ちていません。💔(;´Д`)

 

その為、いつものように数問覚えてきてネット上に載せようという試みをここで実行させて頂きますからご参照くださいませ。💡

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自家用発電設備専門技術者の講習・試験レポート

自家発専門技術者の講習という“催し物”に参加
自家発専門技術者の講習という“催し物”に参加…。

前ブログ “電気主任技術者の実務” にて電気保安協会の方に色々お話を伺った際に『消防設備士電験三種持ってるんだったら、自家発の専門技術者も取ったらぁ~』という事を言われましたので実行させて頂きました。👷💭

 

地震による被害が報告されるたびに、自家発が動いていない・メンテがされていないというニュースが飛び込んでは消えていきますが、ついに最近消防署の方でも『自家発の負荷試験してないなら受け取りません!!』なんて動きが出ているという情報もあります。🚒💦

 

この資格講習、ネット上に情報が全然落ちていませんから、ここにありのままを載せておきます。📝✍(´∀`*)ウフフ

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電気主任技術者の実務

自家発電設備のメンテナンスも電気主任技術者
自家発電設備のメンテナンスも電気主任技術者が…。

先日、弊社社長と、超優良ビル管理会社さんの社長とのコネクションにより、電気主任技術者の方々の "実務に立ち会わせて頂けるという大変貴重な研修の機会を設けて下さいました。🔎✨

 

電験三種の資格を取得したものの、建物の高圧受電などの管理を任される "主任技術者" になっていない管理人のような者にとって、実際に何をしているのか?を見ることができたのは非常に有難い事でしたし、想像が膨らみました。🔋(´∀`*)ウフフ♪

 

また、複数のビルを案内して頂けたのですが、どの主任技術者の方も本当に親切に接して下さいまして、電気についてだけでなく、あらゆる "お役立ち情報" を教えて下さいましたので、感謝の念も込めまして、ここに共有させて頂きます。📝❕

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参考資料

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病院が有する非常用電源に係る保安検査の実施の徹底について.pdf
PDFファイル 119.2 KB
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自家発電設備の点検要領の改正等について.pdf
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