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誘導灯A級を設置した事例

誘導灯A級という一番大きいサイズを設置
誘導灯A級という一番大きいサイズを設置‥!

今回ついに、滅多に設置しないA級の誘導灯を設置せざるを得ない案件を弊社で担当した為、ご報告です!💡(´∀`*)ウフフ♪

 

誘導灯にはA・B・C級と3種類の大きさがあるのですが、デカいし高価なこともあってA級って割とレアな印象です。🗽💦

 

この「非常口の緑色のアレ」も消防設備士4類に該当する為、4類の免状と電気工事士の免状取得者でなければ設置不可です。🎫

  • ☑ 誘導灯について知りたい
  • ☑ 大きい機器の施工方法って⁉

上記の読者を想定して、書き進めていきます!📝(;´Д`)👌

◎ A級の設置に至った背景


誘導灯には主に “避難口” と “通路” があり、それぞれ「大きさ」「避難方向を示すシンボル(矢印)の有無」で設置すべき間隔が規定されています。⛳

 

誘導灯機器の種類で包含円の距離が異なる
誘導灯機器の種類で包含円の距離が異なる!

包含円での距離になりますから、例えば半径15mが有効範囲であるB級の通路誘導灯であれば直径30mまでOKです。🔮✨

 

以下の表で例を挙げますと、60mある空間に誘導灯を設置する場合には「避難口にA級(半径60m)を1台」もしくは「避難口にB級(半径30m)を設置し、通路にB級(直径30m)を1台」のどちらかを選べるワケです。🎯(´∀`*)ウフフ♪


区 分  距 離
 避難方向を示すシンボルがないもの 避難方向を示すシンボルがあるもの
避難口A級 60m 40m
避難口B級 30m 20m
避難口C級 15m ーーー
通路 A級 ーーー 20m
通路 B級 ーーー 15m
通路 C級 ーーー 10m

 

今回、滅多と設置されないA級の誘導灯が選ばれたのには、以下の様な背景がありました。🏮(;´Д`)👌

  • ☑ 設置箇所が、だだっ広い倉庫
  • ☑ 天井にはボードが張ってあるがアスベスト仕上げ為、露出配線での施工
  • ☑ 上記の理由につき、お客様と所轄消防署と相談した結果、その他の通路誘導灯は設置しない方向で打合せ

これらの条件より「有窓階ならB級、無窓階ならA級。」という話になり、無窓階判定であった為、A級の設置に至りました。🏁

◎ A級とC級のサイズ比較!


✍(´-`).。oO(以下に皆様がA級とC級のサイズが如何に違うかをイメージしやすい様に‥、、身近なもので例を挙げてみますッ‥!!)

 

A級の誘導灯幅は横断歩道と同じ45cm
A級の誘導灯「幅」は横断歩道と同じ45cm⁉
C級誘導灯の「幅」は千円札と同じ15cm
C級誘導灯の「幅」は千円札と同じ15cm!

ちなみに重量は、最も小型なC級の誘導灯が0.8kgであるのに対し、A級の誘導灯は8.7kgを超ヘヴィ級ッ‥!((((;゚Д゚))))💥

 

その為、C級の本体を設置する際は「天井に取付用金具を “ビス留め” して、それに本体を固定‥」というシンプルな工事で済みますが、A級の誘導灯は重過ぎる躯体を支える為、頑丈に固定してやらねばなりません!🍖\(゜ロ\)(/ロ゜)/🔧

参考:誘導灯A級FA44312_仕様図

◎ 誘導灯A級の施工シーン


誘導灯A級機器は重い 固定
誘導灯A級機器は重いので強固に固定‥!

上述した通り、天井はアスベスト仕上げであった為、ALCの壁面に固定する工事となりました。👷💭

 

手順は大まかに、以下の通りです。🔨

  • ①誘導灯A級機器本体の穴に合わせて取付位置を罫書く
  • ②振動ドリルでALCにアンカーを打ち込む穴をあける
  • ③ALC用のアンカーを打ち込む
  • ④アンカー内に鉄の棒を入れてハンマーで叩き展張する
  • ⑤適当な長さにカットした寸切りボルトを入れる
  • ⑥誘導灯A級機器本体を取り付ける
  • ⑦ナット締めで固定する

誘導灯A級
弊社員のアタマより全然大きいサイズ‥!
ランプユニットが4つ
ランプユニットが4つも…⁉
誘導灯A級
と‥とても大きいです‥。

◎ 建物ごとに最適解がある!


本工事にてA級の誘導灯を計2台つけていたのですが、その配置が写真のような具合になっています。🚪

 

不可解な誘導灯の配置
パッと見だと不可解な誘導灯の配置‥。

一見『ハァ⁉A級なのに両者の位置が近いし、矢印で誘導している先に出入口が無いじゃん‥』ってなりますよね。((((;゚Д゚))))💦

 

実はコレ、この棚の手前にエレベーターと屋内階段があって、それが見える位置まで誘導するっていう意図で設置されています。💡

 

屋内階段上部には非常照明が設置されていますから、誘導灯を頼って移動した先には “運命の屋内階段” が‥って具合です。🔦✨

 

こんな感じで、建物ごとに条件が様々ですから、①お客様と②消防設備士及び③消防職員さんで話し合って “三方よし” の最適解を導く、それが消防設備士の仕事となります。🧠(´∀`*)ウフフ♪


◎ まとめ


  • 建物の条件を加味し、お客様と所轄消防署と相談した結果「有窓階ならB級、無窓階ならA級。」という話になり、無窓階判定であった為、A級の設置に至った。✅
  • 最も小型で一般的なC級の誘導灯の本体重量が0.8kgであるのに対し、A級の誘導灯は8.7kgを超ヘヴィ級であった為、固定する工事の手法も異なっていた。✅
  • ①お客様と②消防設備士及び③消防職員さんで話し合って “三方よし” の最適解を導く、それが消防設備士の仕事であった。✅

◎ 参考資料


ダウンロード
誘導灯A級FA44312_仕様図.pdf
PDFファイル 197.5 KB
ダウンロード
誘導灯A級FA44312_取説.pdf
PDFファイル 2.2 MB