現地到着時の様子…
恐る恐るドアを開けると…🚪
ぶっしゃあぁぁぁぁーーー!!💥
((((;゚Д゚))))💔
落ち着いて消火ポンプを停止し、漏水箇所を探しました。🔎
一つ一つ、考えられる可能性を消去していきます。👣
バルブ類を “閉” にしていく内に、答えが見つかりました。🕵✨
漏水 “箇所” の特定
生死正式名称漏水箇所となっていたのは 、流量性能試験用配管の角フランジ部分のゴムパッキン(正式名称:ガスケット)が変形して破れていた箇所でした。🥤
…いや、何コレ⁉(;´Д`)💦
どうなったら、こんな事になるの‥⁉🐣
『誰かがイタズラしてるのでは…。』
まさかピンポイントで当該部分を刺激する人がいるはずもなく‥、すっかり疑心暗鬼に陥っていました。👹💨笑
昔なら “魑魅魍魎の祟り” として処理する事も許されていたでしょうが、今は “令和” ですから即とっとと原因究明していきます。⏰
消火ポンプに見られた不可解な点
冷静に見てみると、消火ポンプ本体の赤い塗装が剝れてサビている様な色に変わっていたのが確認されました。💩
この様に変色する原因として、何らかの形で「消火ポンプが熱を持った為、焼け付いてしまった」事が挙げられます。♨(;´Д`)💦
もし仮に消火ポンプが単に起動し続けたと想定しても、何日間も運転しっぱなし位でないと、この様な状態にはなりません。📅
誤作動の連絡があり、駆け付けたのは当日の数時間後ですから、次に消火ポンプが熱を持って焼け付いてしまった理由を探っていけば、答えに近づけそうです。🔥
消火ポンプが熱を帯びた原因
消火ポンプには「常時逃がし管」という運転時に通水する事で消火ポンプ本体を冷却する役割を持つ配管があり、それは消火ポンプ本体の呼水槽という “消火ポンプ配管ー地下消火水槽” 間を水で満たしておく為の水槽の排水管に放り込まれています。🛁
消火ポンプ運転中に呼水槽内にて通水しているかを見てみると…していませんでしたので配管を一度撤去して内部を観察します。💔
すると “オリフィス” という水の勢いを調節する為のパーツに、ゴミが詰まっていた事が発覚しました…!!🔍😲💦
よって、常時逃がし配管内のオリフィスにゴミが詰まっていた為、冷却効果が得られず急激に消火ポンプ本体の温度が上昇したという事が分かりました。💡
最も熱の影響を受けやすかった部分
よって消火ポンプの温度が急上昇していき、 最寄りのゴムパッキンが耐熱温度以上になり劣化した事が漏水の原因であったと結論付けられました。💯(´∀`*)ウフフ💦
ちなみに “ゴム” は “熱硬化性” といって、熱を帯びると硬くなるという性質があるのですが、耐熱温度以上で暫く放置されてしまうと変形したり軟化したりと様々な不具合が生じるんです。💡
イメージ的にはプラスチックの様に、熱を受けるとより『ふにゃふにゃ』になりそうだと思いませんか?‥不思議ですよね。🧬
このパッキンも勿論、交換したのですが…。(;´Д`)🔧
一時的に復旧させたものの…
オリフィスに詰まっていたゴミを取り除いて一時的に常時逃がし管内に通水させることは出来たのですが、暫く消火ポンプを運転するとまた新たなゴミが詰まってしまうという状況になっていました。(´;ω;`)💦
新たなゴミがオリフィスに詰まる原因として、以下の2つの可能性が考えられます。🌱
- 消火水槽内の水が汚く、大量のゴミが入った水を消火ポンプで吸い込んでしまっている。
- 消火水槽本体や周辺の配管内にゴミが蓄積しており、それが流れてしまっている。
対策としては、まず 1. を可能性を解消する為に消火水槽内の清掃をする事が挙げられます。🧼
いかに “定期点検” が重要か…!
消火水槽内の清掃をしても状態が改善されなければ、2. の消火水槽本体や周辺の配管内のゴミを清掃する事になります。🧹
それをするには消火ポンプを一度バラす様な作業となる為、オ大変な手間つまりコストが生じる話になってしまいます。💸
では、何故こんな状態になってしまったのか。🧠
それは、当該施設が消防法第17条の3の3にて定められた消防用設備点検をしておらず、維持管理の為の整備が一切されていなかった事に起因しており、例えば消火水槽内の水が腐っていましたが末端試験弁開放で定期的に通水していれば防げたでしょう。💡
消火ポンプが起動した理由が…
まとめ
- 流量性能試験用配管の角フランジ部分のゴムパッキン(正式名称:ガスケット)が変形して破れていた箇所から漏水しており、消火ポンプの温度が急上昇していき、 最寄りのゴムパッキンが耐熱温度以上になり劣化した事が原因であった。✅
- 「常時逃がし管」という運転時に通水する事で消火ポンプ本体を冷却する役割を持つ配管のオリフィスにゴミが詰まっていた為、冷却効果が得られず急激に消火ポンプ本体の温度が上昇していた。✅
- 消防法第17条の3の3にて定められた消防用設備点検をしておらず、維持管理の為の整備が一切されていなかった為、こんな状態になってしまっており、改修工事に要する多額の費用と比べれば、半年に一回の機器点検をキチンとして維持管理する方が安く済んだ。✅
コメントをお書きください
たけ (水曜日, 16 10月 2019 16:55)
ほほお…なんかシステムエラーの原因追及とあんまり変わらない…(笑)。
しかしポンプの過剰稼働って怖いんですねー。
管理人 (木曜日, 17 10月 2019 16:51)
>たけ 様
毎度コメント有難う御座います!!�✨
エラー系は、その原因を突き止めるが大変で、時に知識を要するので何れの業種でも大変な部類に入ってくるかと思っています。
元々、消防用設備等は常時運転される様なケースを想定していないので、余計に稼働し過ぎると故障に繋がりやすかったしますね。
今後共、何卒よろしくお願い申し上げます!!\(^o^)/♪
いつか青木防災で消火器を購入したい者 (日曜日, 20 10月 2019 00:23)
お水が、ブッシャーーー!とは、大変でしたよね。お疲れさまです�
蚊の湧きまくってた水槽、、、���
問題解決までのお手並みが鮮やかです!
そういうふうに考えていくんだ〜って、思いながら今回も読ませて頂きました✨
管理人 (水曜日, 23 10月 2019 10:49)
>いつか青木防災で消火器を購入したい者 様
コメント有難う御座います!!�
自動火災報知設備の誤報や、その他の機器の誤作動原因を突き止めて直すのは、全業務の中でも難易度が高いと思います。�
その分、多くの方に対応経験を広報して、また今後誰かが同じ轍を踏まないように知見が共有されればと思っています。
今後共、何卒宜しくお願い致します。�♪