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感知器の図面記号と種別毎の使い分け

消防用設備図面が読める希少猫・タマスケ(4)
消防用設備図面が読める希少猫・タマスケ(4)…。

さて、お陰様でTwitter上では弊猫ネタの人気が急上昇する中、本業ネタを投稿するとフォロワーさんが如実に減少するという誠に不可解な現象が確認されております。((((;゚Д゚))))👻💦

 

しかし、その様な状況の中でも本業ネタに関する御質問は頂けておりまして、改めて『本業ネタの質問、有難いわあ‥!』と感じており、大切に真心こめて取扱う事を誓いました。🗽✨

 

✍(´-`).。oO(そういった訳で…、、今回は弊猫が読んでおります設備図面上で自動火災報知設備の感知器が種類ごとに “図面記号” があてがわれており、パッと見で何が設置されているか分かるという大変便利な件について述べていきます…。。)

なぜキッチンに煙感知器をつけないのか


♨(´-`).。oO(久しぶりの本業ネタ質問に心躍りましたわ…!!笑)


設置環境毎に適応感知器が…!


新設後で黄色いカバーが付いている煙感知器
新設後で黄色いカバーが付いている煙感知器…。

例えば煙感知器の設置場所について、消防法施行規則第23条にて “次に掲げる部分以外の部分” に設けることと謳われています。💡

  • じんあい、微粉又は水蒸気が多量に滞留する場所

  • 腐食性ガスが発生するおそれのある場所

  •  厨房その他、正常時において煙が滞留する場所

上記の他にも煙感知器には設置場所に制約がある他、熱感知器を含む設置場所の環境状態に応じて感知器を選択する為の条件が、消防用設備等の設置に係る運用基準にて細かく規定されています。📖

 

✍(´-`).。oO(以下に図面記号と共に‥、、様々なシチュエーションで感知器の種別が変わる事を紹介していきます…。。)


差動式スポット型熱感知器


差動式スポット型熱感知器の図面記号
差動式スポット型熱感知器の図面記号

まず、最もポピュラーな存在といえる、差動式スポット型 “熱” 感知器についてです。🌡

 

普通、差動式スポット型感知器と呼ぶだけで “熱” という単語はつけないのですが、ここでは分かりやすいかな…?という配慮で敢えて付け加えさせて頂きます。⚽(´∀`*)ウフフ♪

 

差動式スポット型熱感知器は、有窓階である一般室(事務室・会議室・和室・洋室・客室など)に設置される他、無窓階でも排ガスが出る駐車場・自家発室及びトラックヤード等には煙感知器を設置すると誤報する為、差動式スポット型熱感知器が設置されます。🚙💨


差動式スポット型熱感知器(防水型)


差動式スポット型熱感知器(防水型)の図面記号
差動式スポット型熱感知器(防水型)の図面記号

次に、上述した差動式スポット型熱感知器の “防水型” の図面記号です。⛲(;´Д`)💦

 

英語のWaterのイニシャルをとって「W」の文字が右下に付されています。🗽✨

 

こちらの通称『差動防水』は、結露が発生する場所(スレートまたは鉄板で葺(ふ)いた屋根の倉庫・工場、パッケージ型冷却機専用の収納室、密閉された地下倉庫及び冷凍室の周辺など)に設置されます。❄🏭


定温式スポット型熱感知器


定温式スポット型熱感知器の図面記号
定温式スポット型熱感知器の図面記号

定温式スポット型熱感知器の図面記号は、最もシンプルな “お椀のみ” です。🍚

 

こちらの定温式スポット型熱感知器は、高温になることが予想されるボイラー室・乾燥室等に設置される他、炎を用いて作業を行う溶接工場・ガラス工場及び鋳造所などに設置されます。🔥

 

実際の現場では日ごろより使い慣れていることもあり、後述する “防水型” が設置されることが殆どかと思います。👷💭


定温式スポット型熱感知器(特種)


定温式スポット型熱感知器(特種)の図面記号
定温式スポット型熱感知器(特種)の図面記号

上述した定温式スポット型熱感知器の図面記号の右下に “◯” が書かれているのが定温式スポット型熱感知器の “特種” といって、他の定温式スポット型熱感知器よりも、感度が高い(発報までに要する時間が短い)ものとなっています。💣

 

“特種” を設置する場所としては、じんあい・微粉の発生が想定されるゴミ集積所・石材加工場及び押入などが挙げられており、これは差動式だとリーク孔という膨張した空気の逃げ場が塞がる事が誤報の原因になる他、押入の布団はゆっくりと温度上昇する為、温度差を感知する差動式では発報しにくい事が特種が選ばれる理由になります。🔮(;´Д`)🛏


定温式スポット型熱感知器(防水型)


定温式スポット型熱感知器(防水型)の図面記号
定温式スポット型熱感知器(防水型)の図面記号

真ん中に縦線 “ | ” が一本引かれているのが、定温式スポット型熱感知器(防水型)の図面記号になります。🏄💦

 

“定温防水” を設置する場所としては、水蒸気の発生が想定される湯沸室・脱衣室及び洗浄室や、煙が滞留する厨房や台所の様な用途の部屋になります。🍳

 

台所や洗面所は大体どこにでもあるので、差動式スポット型熱感知器に次いでよく設置される感知器になります。🏢🏠🏩


定温式スポット型熱感知器(耐腐食型)


定温式スポット型感知器(耐腐食型)の図面記号
定温式スポット型感知器(耐腐食型)の図面記号

そして、真ん中に縦線 “ | ” が二本引かれているのが、定温式スポット型熱感知器(耐腐食型)の図面記号となります。🍉

 

“耐腐食型” を設置する場所としては、腐食ガスの発生が予想されるメッキ工場・バッテリー室及び汚水処理場などが挙げられています。💀💦

 

また、腐食ガスの性状に応じて “耐酸型” もしくは “耐アルカリ型” どちらかの感知器を選択して設置します。🍋\(゜ロ\)(/ロ゜)/🍇


定温式スポット型熱感知器(150℃)


定温式スポット型熱感知器(150℃)の図面記号
定温式スポット型熱感知器(150℃)の図面記号

定温式スポット型熱感知器の図面記号右下に “150” とあるのは、150℃に達すれば発報する定温式スポット型熱感知器になります。((((;゚Д゚))))🌡

 

こちらは、例えばサウナ室の様な特殊場所に設置されます。♨

 

ちなみに、定温式スポット型熱感知器は150℃が最高設定温度になりますが、通常の加熱試験器では発報せず、直火を近づけるなどの手段を取らざるを得ません。🔥


定温式スポット型熱感知器(防爆型)


定温式スポット型熱感知器(防爆型)の図面記号
定温式スポット型熱感知器(防爆型)の図面記号

定温式スポット型熱感知器の図面記号の中に “E” と書かれたロッ◯マンに出てきそうな物「防爆型」です。英語で爆発はExplosionなので、そのイニシャルでしょう。🔋✨

 

防爆型の定温式スポット型熱感知器は、危険物貯蔵室やプロパンボンベ室・オイルタンク室などの引火性ガス雰囲気が想定される場所に設置されます。⛽

 

普通の感知器だと発報した際の小さい電気火花に引火する恐れがある為、密閉してある機器を設置する必要がある訳です。⚡(;´Д`)💦


煙感知器


煙感知器の図面記号
煙感知器の図面記号

煙感知器の図面記号は四角形の中に “S” と書かれており、お察しの通りSmorkのイニシャルの “S” であると思われます。🚭

 

🎮(´-`).。oO(この “S” が…、、“E” だったら完全にロック◯ンのE缶ですね…!!)

 

煙感知器は煙が空気より軽く上にあがる性質を利用して、階段やエレベーターなどの「堅穴区画」廊下やホール等の「大空間」に設置される他、その感度が熱感知器より高いことから、避難上有効な開口部の無い “無窓階” に設置されます。💭


煙感知器(1種)


煙感知器1種の図面記号
煙感知器1種の図面記号

煙感知器の図面記号の右下に “1” のあるのは、1種の煙感知器の図面記号です。⛳

 

1種の煙感知器は、その感度の高さからコンピューター室や通信指令室など、小さな燃焼でも早期発見したい場所や、2種の設置できない15m以上20m未満の場所に設置されます。📡💻💦

 

ちなみに、最も一般的に使用されている煙感知器は2種であり、防排煙設備の連動用の煙感知器は3種が使用されることが多いです。🛸👽✨


機器収容箱(総合盤)


総合盤(ヨコ)



総合盤(タテ)



関わりの深い消防設備士試験


上述した図面記号については実務でも頻繁に使用する他、甲種4類消防設備士試験の「製図」という記述問題でも必ず出題されます。📝

 

皆さま、今回自動火災報知設備の図面記号について調べたことをキッカケに、消防設備士試験に挑戦されてみては如何でしょうか?💮

まとめ


タマスケ(雑種)の図面記号
タマスケ(雑種)の図面記号…。
  • 設備図面上では、自動火災報知設備の感知器が種類ごとに “図面記号” があてがわれており、パッと見で何が設置されているか分かった。✅
  • 例えば煙感知器の設置場所について、消防法施行規則第23条にて “次に掲げる部分以外の部分” に設けることと謳われていた。
  • 煙感知器の図面記号は四角形の中に “S” と書かれており、その “S” が “E” だったら完全にロック◯ンのE缶であった。✅

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コメント: 4
  • #1

    たけ (月曜日, 09 9月 2019 19:29)

    マニアック…一般人は見ることない記号ですねー。

  • #2

    まきとはー (月曜日, 09 9月 2019 20:07)

    職場の保育園でもたまに点検にきますね。長い棒を持ってピッピと何かを調べていく姿は子どもたちに大人気です。
    色んな種類があるのは初めて知りました。今度給食室のもよく見てみようと思います。

    記号、なかなかかわいいんですね。
    タマスケ課長記号もかわいいです。ぜひ防災の何かとも合わせたのも見せてください♬

  • #3

    管理人 (火曜日, 10 9月 2019 08:18)

    >たけ 様
    コメント有難う御座います!!( ゚Д゚)�

    確かに業界関係者でないと見ない記号ですよね…。
    次に天井などの火災報知器を見られた際は、『こいつは熱か?煙か?』と感知器の種類にまで思いを馳せてやって下さいませ…。笑

    今後ともよろしくお願いいたします!!�

  • #4

    管理人 (火曜日, 10 9月 2019 08:21)

    >まきとはー 様
    コメント、どうも有難う御座います!!(´∀`*)ウフフ♪

    子ども達はいつも目を輝かせてみて下さいます。
    『おじさん 誰なーん??(足をグリグリ踏みながら)』も愛おしい記憶です。笑
    給食室は恐らく…(本文参照‥笑)

    仰る通り、タマスケ×防災 を如何に生み出していくかが小職の課題であったりします。
    今後とも何卒宜しくお願い致します!!\(^o^)/✨