平成最後の週に通知されていた“郵送”による点検報告のルール
📅(´-`).。oO(平成31年4月26日に消防予第167号 “郵送による消防用設備等の点検報告の推進について” の通知が…、、新元号)に注目している中でコソッと以下のような内容で出ていましたので確認下さい…!!)
今般、「消防用設備等点検報告制度のあり方に関する検討部会」において、点検報告における防火対象物の関係者の負担を軽減し、 点検報告率の向上を図るためには、郵送による点検報告を積極的に推進することが適当であるとの結論が得られたこと等を踏まえ、郵送による点検報告を適切に受け付けるために留意すべき事項を下記の通り取り纏めましたので、通知します。
貴職におかれましては、その運用に十分配慮されるとともに、各都道府県消防防災主管部長におかれましては、貴都道府県内の市町村(消防の事務を処理する一部事務組合等を含む。)に対しても、この旨周知していただきますようお願いします。
🔕(´-`).。oO(あんまり周知されていない気がするナア‥。。)
この通知の何が凄いかって…
🎯(´-`).。oO(この消防予第167号通知の “記” の1から…、、とてつもないインパクトのある文言が…!!)
1 145号通知記2及び382号通知記2に示す条件を満たす防火対象物だけでなく、消防法第17条の3の3に基づく点検報告が義務付けられているすべての防火対象物を対象として郵送による点検報告を受けることが適当であること。
以前の通知や案では “防火対象物に法令上の違反がないこと” や “全ての消防用設備等について不備事項が無いこと” という文言が盛り込まれており、郵送で提出する場合は “全部◯の報告書” のみが対象だったのです。💔📝
…しかし!!この通知で不備個所がある防火対象物を含む全ての点検報告書が郵送の対象となったワケなんです!!💯\(^o^)/✨
つまり、長年にわたり弊社を含む防災屋を苦しめていた “消防署回り” というムダ×10²³( / mol)の業務を、ついに完全に無くすことができるように改善され、より生産性の高い活動に時間を費やすことが出来るように変更されたのです!!🎉
では不良内容はどうなるのか
🔍(´-`).。oO(以下の文言が…、、通知にて記されています…。。)
「郵送により報告された各消防用設備等の点検結果に不良内容があり、改修等の措置が記載されていない場合や改修予定時期が記載されていない等の場合は、返信用封筒に指導書を同封する等により早期に改善するよう指導すること。」
よって、指導内容の書かれた用紙が “点検済証” 共に、もしくは点検済証に幾つか文言が記載されて返送されてくるというルールとなったワケです。📨
また「郵送先や送付すべき書類等、防火対象物の関係者が郵送による点検報告を行う場合に留意すべき事項を消防本部等のホームページにより周知すること」が謳われています。💻
その為、各所轄消防署によって対応に差がある可能性もある為、初めて郵送により提出する場合は事前にホームページを確認した方が良さそうですから、以下に大阪市を例に挙げて何か特徴があるかを見ていきます。🔍👀❕
大阪市で“郵送”により報告書を提出する場合
- ⑴ 点検結果報告書を1部のみ送付する
※封筒の宛先は、点検を実施した防火対象物を管轄する「消防署予防担当」宛てにすること。また、封筒の表には「消防防用設備等点検結果報告書在中」と明記すること。
- ⑵ 返送用封筒を同封する
消防署から消防用設備等(特殊消防用設備等)点検結果報告書受理確認書を送付し、審査結果をお知らせしますので、返信に必要な切手を貼付し、予め宛名を記入すること。
※同封する返信用封筒の宛先は、報告書の防火対象物の関係者とすること。ただし、関係者の委任状が同封されている場合については、点検結果報告を委託された消防設備業者等を宛先とすることができる。
- ⑶ 消防署で受付後、1~2週間程度で返送された後、防火対象物の関係者は、不備内容を改修するとともに保管用の点検結果報告書と消防署から返送された消防用設備等(特殊消防用設備等)点検結果報告書受理確認書を維持台帳に編冊すること
🐙(´-`).。oO(大阪市は郵送かどうかに関わらず基本的に副本は提出しないのはOKとして…、、返信用封筒あて先が “業者”でなく “防火対象物の関係者≒お客様” にしなければならないのは特筆して留意すべき点ですね…!!)
郵送で点検報告書を提出する場合の注意点!
通知にて「消防法第17条の3の3に基づく点検報告は、行政手続法第37条に基づく「届出」に該当し、郵送された書類が届出の形式上の要件に適合していない場合は、再度提出させる等により指導すること。 」と謳われており、その例として以下のようなケースが挙げられています。🥊
- ⑴点検結果報告書における届出者の押印がない場合
- ⑵有資格者が点検を行っているにもかかわらず、点検結果報告書に添付する点検者一覧表が添付されていない場合
- ⑶点検結果報告書に記載すべき報告年月日や届出者の欄に記載が無い場合
- ⑷消防用設備等ごとの点検票において点検が必要とされている点検項目の判定結果が記載されていない場合
✍(´-`).。oO(これらの要項が抜けていると…、、所轄消防署のご担当者様に手間をかけますので必ず行いましょう…!!)
なぜ郵送で報告書を提出すべきなのか
現在、管理人が読んでいる ”直感と論理を繋ぐ思考法” という本に以下の激アツな一説がありましたのでご紹介させて頂きます。📖
「人に与えられている時間は等しい。持てる能力や資源にも大した差はない。だとすれば、その範囲の中で、いかに「収穫量」を増やすかが勝敗を分ける」
この郵送による提出の件も、要は『もっと生産性を高めようね』って話かと思っています。⏰\(^o^)/♪
例えば我々ですと、郵送で提出する事で得られる余剰時間を、より得意かつ世の中に求められている事に再投入できるんです。🧠
昨今、弊猫が取材されたテーマでもあり、厚生労働省が掲げる ”働き方改革” に注目が集まっていますが、その主旨として「一人ひとりの生産性向上」が挙げられており、いわば日本中の全員が考えて実行すべきテーマにも本記事の ”郵送による点検報告書の提出” は関わっていると言えるのではないかと思っています。🗾
📪(´-`).。oO(今後の日本…そして次世代を担う方々の為にも…、、まず積極的に郵送で点検報告書を提出してみませんか…!?)
まとめ
- これまでは ”全て◯” の不良個所の無い防火対象物の点検結果報告書に関してのみ郵送にて所轄消防署に提出することが可能であった。✅
- 新元号 ”令和” が発表された後の云わば「平成ロスタイム」に”不良箇所のある建物を含む全ての防火対象物” について、郵送による点検結果報告書の提出が可能になったという革新的な通知が出ていた。✅
- 郵送により提出する際の返信用封筒あて先が “業者”でなく “防火対象物の関係者≒お客様” にしなければならないのは特筆して留意すべき点であった。✅
コメントをお書きください
九州地方消防設備士 (土曜日, 06 7月 2019 08:19)
初めまして。九州某所にて消防設備の保守及び工事に携わっている30代です(^-^;
以前よりブログ拝見させていただいておりました。特類含め全ての免状を取得しましたがまだ経験が浅いためわからない事も多くあります。ネットで調べてもわからなかったことが青木防災様のブログを見て解決した事もありました。リンクもあり大変見やすく理解しやすい文章を書いてくださりありがとうございますm(_ _)m感謝しております。今後もひっそりと読ませていただきます(笑)頑張ってください(>_<)いつか感謝の気持ちを伝えようと前から思っておりましたが今日伝えさせていただきます(^_^ゞ
りゅう (日曜日, 07 7月 2019 11:38)
先日はTwitterにて
質問答えてくださりありがとうございましたm(_ _)m
Twitterだと文字制限ありますので
こちらにて、お礼と
甲種2類の問題書きます
2019年7月7日
1 下記の写真の名称を記号で選べ
フォームヘッド
フォームウォータースプリンクラーヘッド
フォームチャンバー
泡ノズル
の写真でした。
2 下記の写真を使用する混合方式は
ラインプロポーショーナーの写真
ラインプロポーショーナー方式
メータリングバルブ(多分や
ポンププロポーショーナー方式
↑勘違いしてて間違えて
プレッシャーサイドにしてもうた(・_・;)
3 プレッシャープロポーショーナーの図
名称書け プレッシャープロポーショーナー方式
混合器に矢印してあり名称と役割書け
名称 混合器
役割 泡水溶液を一定濃度に混合する
4 配管の図矢印の名称書け
90°エルボ
ティー(チーズ)
5 下記の写真の名称と何を測定するものか
書け
名称 糖度計 泡試料コレクタ(水性膜用)
測定するもの 糖度計は希釈容量濃度
泡試料コレクタは 発泡倍率 25%還元時間
製図1
屋内の泡消火設備設備の系統図
系統図内に仕切弁及び逆止弁が抜けている
書け
電気配線も抜けている
書け
この系統図は何方式か?
系統図内にダイヤフラムの文字あったので
プレッシャープロポーショーナー方式
・・・あまり自信ない(・_・;)
製図2 駐車場
9m✕9m 9m✕8.9m
間に梁があり別区画
使用する泡ヘッドは?
フォームヘッド
何個必要か?
((9✕9)+(9✕8.9))÷9≒18
18個以上
泡水溶液量が5265lの時
最大区域に放射される1m2あたりの
放射量は毎分何lか?
5265÷10分=526.5l
526.5÷81m2(最大区域とあったので)
=6.5l/毎分
この時使用される泡消火薬剤は?
ドンピシャだったので
たん白泡消火薬剤
放射される泡水溶液量が
6480lの時
最大区域に放射される泡水溶液量は
1m2あたり毎分何lか?
6480l÷10=648l
648÷81m2=8l/毎分
この時使用される泡消火薬剤は?
これまたドンピシャだったので
合成界面活性剤泡消火薬剤
そこそこ出来た?と思うのですが
どうでしょう?
違ってる所 指摘くだされば
嬉しいですm(_ _)m
管理人 (月曜日, 08 7月 2019 11:09)
>九州地方消防設備士さま
初めまして、平素よりブログの方ご覧頂きまして誠に有難う御座います!<(_ _)>
お役に立てたこともあるとの事で、大変嬉しい思いです!
今後とも、ひっそりお読みいただきまして、がっつりコメント頂けましたら幸いです。
引き続き、どうぞ宜しくお願い致します!!
管理人 (月曜日, 08 7月 2019 11:12)
>りゅうさん
いつも有難う御座います!!<(_ _)>
試験に出た問題の情報提供、大変有り難いです!!多くの方に役立ててもらう為、以前りゅうさんより頂きました問題の情報ページに【追記】という形で掲載させて頂きます!!
その際に、指摘事項ありましたら追って御報告させて頂きます!!
今後とも、どうぞ宜しくお願い致します!!
消防査察担当 (日曜日, 02 8月 2020 00:00)
はじめまして、現役消防職員です。楽しく読ませていただき&勉強させていただきました。
さて、設備点検結果報告書や防火対象物点検報告書を受理する際にいつも気になるのですが、ほとんどの業者さんが両面刷りでお持ちになります。
聞くところによると、『両面で良いとは初めて聞いた。この消防署だけのルールですか?』とか『会社のプリンターは両面印刷機能がないので…』など、あまり好意的な反応ではありません。
行政手続法令上、両面刷りで届け出ることに何ら問題はないのですが、もしかしたら、両面で提出するのは失礼だと思い込んでいるのか、又は今までの慣習で単に片面印刷で提出することに何の疑いも持っていないだけでしょうか?
両面刷りのメリットとして紙の使用量減少によるコスト削減、紙資源の節約、保管スペース減少のほか、文書廃棄時のコスト削減などが挙げられます。(重さが減ることによる送料削減も期待できます。)
行政としても両面印刷で頂けるほうがありがたいのですが、相手方に強制すると行政手続法令に抵触する可能性があるので、今のところ窓口で任意のご協力を頂けると助かります!という案内に留めています。
ペーパーレスによる届出申請が実現すれば、片面だ両面だという議論も起こらないのですが、今すぐ実現しそうにないので、当面は紙の量を減らすレスペーパーという行動も必要だと思います。
管理人 (月曜日, 03 8月 2020 09:24)
>消防査察担当 さま
コメント有難う御座います!�✨
点検報告書類が現在ほとんど “片面刷り” で提出されている件、弊社も同様に(何となく?)片面刷りで提出していますが仰る通り必要な情報を記載するのが目的であれば両面刷りでも何ら問題ないですよね。
今まで『行政として “両面印刷” で頂ける方がありがたい』という意見が、業者側に浸透していなかったというのが一つ大きな要因として挙げられそうです。そして、片面印刷であった風習より特に違和感抱かずに継続してしまっていたかと。
まだまだ紙媒体での届出は継続しそうなので、両面印刷でペーパーレス化&経費削減の風習つくる為の発信してみますね!
貴重な御意見、有難う御座いました!!
今後とも、何卒宜しくお願い致します!!٩( ''ω'' )و