ニュースになった(7)項 学校 の消防法違反
✍(´-`).。oO(以下の通りTwitter上にてご指名を頂いておりました…、、弊猫は最後に持ってくるとしまして当該ニュースについて僭越ながら見解を述べさせていただきます…。。)
青木防災さんのブログに期待したいところだが、あまりにも事象が人類の想定の斜め上すぎて迂闊に触れることもできないのではと危惧しておりとりあえずは社猫を拝見して心を和ませたい。https://t.co/sK7tqKVqH1
— 内藤武弐 (@BuniNaitoh) June 19, 2019
【以下、本文より引用 📰】
奈良市立の小中学校3校が、消火栓の設備が壊れたまま数年にわたって放置しているとして、市消防局が改善するよう警告していたことが18日、分かった。警告は強制力のある措置命令の前段階で、公共施設に対する警告は異例という。市教委は「対応が先送りになっていた。申し訳ない」としている。
市消防局によると、警告を受けたのは大安寺西小、伏見南小、京西中の3校。いずれも敷地内にある消火栓のポンプがさびるなどして故障していた。学校には火災に備え、各階に複数の放水設備が設置されているが、全て放水できない状態になっている。
市消防局は年に1回、市内の小中学校への立ち入り検査を実施。3校では少なくとも3~7年前に故障を見つけ、改善するよう指示していたという。
だが、これ以降も故障は放置されたままで、学校が提出した報告書でも具体的な改善計画が示されなかったため、異例の警告に踏み切った。市消防局の担当者は「公共施設で、不備が何年も改善されないのは聞いたことがない。3校は安全とはいえない状態だ」と指摘した。
期限は伏見南小と京西中が9月7日、大安寺西小が10月24日。これを過ぎても改善されない場合は、消防法に基づく措置命令が発令される。
市教委の担当者は「故障については以前から把握していたが、他の改修を優先してしまった」と釈明。6月議会に提案された補正予算案に改修費は計上されておらず、余剰予算での対応を検討するというが、「3校で1000万円を超えるかもしれず、足りない可能性もある。業者を選定しているところなので、改修期限に間に合うかはなんともいえない」としている。
参考:産経新聞
本記事の要点3つ
1. 消火栓の消火ポンプ故障とは
その為、機能的にも消火ポンプは消火設備の “心臓部” であり、これが壊れているという事は、設備が全て死んだ状態であり、飾りになってしまっているという訳です。💔
では消火ポンプの故障が珍しい事かというとそういう訳でもなく、設置環境にもよりますが経年劣化でダメになりますから、その更新工事が発生するというのは何ら不思議な話ではありません。💡
ただし、容量や場所にもよりますが、その交換には🚙×1~2台の費用が生じる為、気軽にGOと言える事でも無いのですが…。💸
✍(´-`).。oO(消火ポンプの取替工事の模様は…、、前ブログ “お値段以上!消火ポンプの取替工事” をご覧下さいませ…!!)
2. なぜ消防用設備等の不備が放置されたのか
こちらに関しては一概に “コレ!” という原因は無いかもしれませんが、ざっくり言うと「後回しにされがち」である事がここまで放置され、問題になってしまった理由かと思っています。⏰
民間企業でもそうですが、消防用設備等の改修が見送られる大きな理由の一つに「予算が無い」という事が挙げられます。🏧
しかし以前、大阪でも “防火設備のメンテナンスがされていない!” という件が問題になり、あの橋下元市長さんが一斉に不備是正案件を前に進めて仕事が爆増、改善されたという事がありました。
✍(´-`).。oO(実際に大阪市や大阪府内の学校での改修案件は…、、ちょくちょく落札された方から依頼があります…。。)
本当に予算が無いのか、もしくは予算を立てる “気が” 無いのかはさておき‥、その理由に次の法的強制力に係る事情もあるかと思っています。📝
3. (7)項 学校への “警告” という異例の措置
(7)項 学校を含む、消防用設備等の設置義務が生じる防火対象物には定期的に所轄消防署による “立入検査” が実施され、不備事項があると立入検査結果通知書にて通知という形で指導される為、通常この段階で速やかに是正のご提案をさせて頂く事になります。📃
これまで(7)項 学校については “警告” という措置が取られたことは全国的に無かったという事ですが、報道の通り長年放置され続けており所轄消防署さんとしても流石に見過ごせない…という旨や、何かあって「指導に問題が…」とか言われたらシャレにならんという事情もあり、踏み切らざるを得なかったのではないかと思っています。💬
他の市町村の学校はどうなの…⁉
✍(´-`).。oO(前ブログ “(7)項 学校の救助袋ボロボロ問題” の後半でも触れましたが…、、学校関係の消防用設備の管理状況は良くない所が多い印象です…。。)
今回の報道で、奈良市の小中学校3校が矢面に立たされましたが、この報道をみて次は我が身‥とヒヤリとされた “教育委員会の教育総務課の担当者さま” や “学校内の防火管理者” をされている方々がきっと全国各地にいらっしゃるのではないかと思います。🗾
本件のような “前例” ができると、急速に話が進むこともあるでしょうから、この先「言われるまで待つ」パターンには容赦なく警告されるというルールになっていけばと思います。🌐✨
何かあってから…という “反応” よりも、事前に想像して対策しておく “予防” が大切である事が見直されるキッカケとなり、日本中に学校の消防用設備等が最適化されたら良いですね!🚒💨
まとめ
- 消火ポンプは消火設備の “心臓部” であり、これが壊れているという事は、設備が全て死んだ状態であり、飾りになってしまっていた。✅
- 消防用設備等の改修が見送られる大きな理由の一つに「予算が無い」という事が挙げられ、公共施設の場合も同様に「後回し」にされがちであった。✅
- 違反処理の段階で云わばイエローカードとして出されるのが “警告” であり、これに従わない場合は “命令” というレッドカードを出しますよ!という意思表示の意味があった。✅
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