自動火災報知設備の煙感知器の中には “イオン化式スポット型煙感知器” といい、放射線物質であるアメリシウムが用いられているものがあります。📡
現在は “光電式” という煙が感知器内に侵入する事によって光が遮られて…という機構のものが主に用いられている為、イオン化式煙感知器を新設する事は無いのですが、問題は既設のイオン化式煙感知器の撤去・廃棄です。🚮💦
『イオン化式煙感知器に放射線物質が使われていて、普通に捨てることが出来ないのは知っているけど…』と適切な廃棄方法がパッと思い浮かばない皆様、是非続きをご覧下さいませ。📧✨
アメリシウムが使われている感知器…?
イオン式の煙感知器には、アメリシウムという放射性の元素が入っているので廃棄する際は注意が必要です!!#aokibosai#イオン式スポット型煙感知器 pic.twitter.com/Xe8pC2I96M
— 青木防災㈱【公式】🧯 (@aokibosai) July 2, 2017
✍(´-`).。oO(兼ねてよりTwitter上では軽く触れていたのですが…、、ご質問頂けましたので詳細の紹介を…。。)
メーカーさんに引き取ってもらいます!https://t.co/6xDpNq9cHb pic.twitter.com/krfX8tR3qo
— 青木防災㈱【公式】🧯 (@aokibosai) May 17, 2019
イオン化式スポット型煙感知器の作動原理
✍(´-`).。oO(上述した通り、イオン化式感知器は放射性物質である “アメリシウム241” を電極に用いた構造をしており、その原理は以下のようになっていますが化学系の基礎が無い方は自信をもって読み飛ばして頂いて大丈夫です…!!笑)
参考:消防機器早わかり講座
一対の電極間に放射線を放射すると、 空気分子はイオン化され+イオンと-イオン(電子)に分かれ、図a のように電極間に直流 電圧を印加すると+イオンと-イオンはそれぞれ異符号の電極に移動する為、微弱なイオン電流が流れます。⚡
この電流は、電極面積、電極間距離、放射源の強さ、印加電圧の大きさによって変化します。💡\(゜ロ\)(/ロ゜)/
一般的な電圧及び電流特性ですが、イオン電流は電圧が高くなるにつれて増加するのですが、いずれ飽和することとなります。🔋
この時、図b のように電極間に煙が侵入すると、煙粒子によるイオンの吸着や再結合が起こり、電流が減少します。👻💦
この “イオン電流の変化” を利用して火災を感知し、火災信号又は火災情報信号を発しているのです。❕( ゚Д゚)📣
アメリシウム241は、放射性同位元素のうち単位長さ当りの空気の電離作用の強いα線を出す性質がある事から、煙感知器の電極として用いられているわけです。🗽✨
“RI法” って…!?
✍(´-`).。oO(“RI” は(Radioisotope)ラジオアイソトープの略で…、、放射線を出して他の種類の原子核に変化する “放射性同位元素” の事を指します…。。)
参考:原子力規制委員会
RI法(放射性同位元素等による放射線障害の防止に関する法律)の第19条の第2項にて、放射性同位元素または放射性汚染物の廃棄の基準が定められています。📃
イオン化式煙感知器も放射性同位元素装備機器に該当する為、廃棄する者は、その処理を製造会社等(許可届出使用者又は許可廃棄業者)へ委託することが義務づけられており、違反した場合は300万円以下の罰金が科せらる事と定められています。💸💦
✍(´-`).。oO(改修等で撤去してきたイオン化式感知器は製造会社 へ送付‥、、もし製造会社が不明または現存しない場合は公益社団法人日本アイソトープ協会にご相談を…。。)
要はメーカーさんに引き取ってもらえばいいという訳です…!!📦
このイオン化式煙感知器を見かけたら…☎
まとめ
- イオン化式煙感知器も放射性同位元素装備機器に該当する為、廃棄する者は、その処理を製造会社等(許可届出使用者又は許可廃棄業者)へ委託することが義務づけられていた。✅
- アメリシウム241は、放射性同位元素のうち単位長さ当りの空気の電離作用の強いα線を出す性質がある事から、煙感知器の電極として用いられていた。✅
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