防火戸ラッチは平常時に防火戸を固定しておき、火災が起こった際に防火戸を開放する為の器具であり、電磁式と温度ヒューズ式がありますが殆どの場合、本記事で扱います電気的に作動するものを指して防火戸ラッチと呼ぶことが多いです。╭( ・ㅂ・)و ̑̑📣
ラッチは英語で “latch{(ドア・門などの)掛け金}” を意味する通り、防火戸を引っ掛けて保持しておく器具で、火災が起こった際に電気信号が送られることにより 防火戸を開放・閉鎖させます。🚪
また、防火戸等の “レリーズ” と表現されることもありますが、これも英語の “release{(拘束などから)自由にする}” が由来となった呼び方だと思われます。では、続きにその防火戸ラッチの交換工事などについて記していきます。✍(´-`)💭♪
防火戸ラッチの不良原因2つ
前ブログ “温度ヒューズ式の防火戸ラッチ交換” に引き続きまして、弊社も(7)項 学校に大量に設置されている防火戸の不良個所改修工事を落札されたお客様よりご依頼を頂く事が御座いますから、お陰様で多くの現場を担当させて頂いております。
そのような中で、なぜ防火戸ラッチが不作動もしくは要改修として報告があげられるのか、大きく2つのパターンがあるかと思いますので以下に記していきます。💡
①機械的要因
まず、単純に防火戸ラッチが壊れていたりすれば不良としてあがってきます。🔩👷
中でも通常、防火戸は常時開放(壁にくっついた状態)にしておきますが、学校によっては放課後に校舎へ入らないよう閉めるという現場もあるのです。🏫❕
そのような日常的な開閉に一般的な防火戸ラッチは対応していなかった為、機械的に壊れて交換…という案件が多々あります。
そして数年前に “管理扉用” という日常的な開閉に対応した防火戸ラッチが発売され、今ではそれを設置する事も多々あります。🚪
✍(´-`).。oO(ここだけの話…、、ラッチの不良で上がってきていたけど床と擦っていたりゴミが溜まっていただけだったりという事もありました…。。)
②電気的要因
前ブログ “温度ヒューズ式の防火戸ラッチ交換” でも「電磁式」と分類しておりました通り、一般的な防火戸ラッチは自動火災報知設備や防火戸用の煙感知器と連動して作動する機構となっています。🚥✨
その為、この電気信号が何かしらの理由で防火戸ラッチへ行っていないとなると、もちろん現地の防火戸も連動・自動開放しない事となります。💔(;´Д`)💭
もし電気的に活きていれば、煙感知器の発報 ⇒ 連動起動 に伴い防火戸ラッチ本体より『カチッ』というソレノイド(電気信号を運動に変える部分)が作動する所謂レリーズ音が聞こえます。👂♪
うんともすんとも聞こえないようでしたら、配線やら何やらの不良であると考えられる為、サイアクです。👿
電線を調査したり、新しくどこかから電線を引き直したりと労力がウン十倍かかります。💩
✍(´-`).。oO(電気的な不備改修については…、、併せて前ブログ “防排煙設備の連動制御器の交換工事” もご覧下さいませませ…。。)
防火戸の不具合改修の模様
防火戸ラッチが “①機械的” に不具合となっている場合は “器具交換” 、もし “②電気的” な不具合であると発覚した場合は “原因調査” の後に然るべき数多のパターンの改修工事となります。🔍\(゜ロ\)(/ロ゜)/🔧
防火戸ラッチ器具交換
二つの結線方法
現場によって使用されている電線の色が違うのは勿論ですが、必要な電線の本数も現場ごとで異なるので注意が必要です。🚥💦
🔌(´-`).。oO(各電線にも役割がありますし…、、結線方法で少々仕様が変わりますから絶対に元通り繋がねばなりません…!!)
結線の圧着スリーブは“耐熱”で…!
取付け用U金具の大きさが違うと…
連動制御盤の交換
🔨(´-`).。oO(これ管理人自身が結構前に交換した時のものでして…、、作業に集中してたから写真が提出用のビフォーアフター位しか残っていないという…。。)
防火戸が連動して作動するかを試験…!
まとめ
- ラッチは英語で “latch{(ドア・門などの)掛け金}” を意味する通り、防火戸を引っ掛けて保持しておく器具で、火災が起こった際に電気信号が送られることにより 防火戸を開放・閉鎖させるものであった。✅
- なぜ防火戸ラッチが不作動もしくは要改修として報告があげられるのかというと①機械的・②電気的、という大きく2つのパターンの原因があった。✅
- 電気的に活きていれば、煙感知器の発報 ⇒ 連動起動 に伴い防火戸ラッチ本体より『カチッ』というソレノイド(電気信号を運動に変える部分)が作動する所謂レリーズ音が聞こえるが、なければ配線やら何やらの不良であると考えられる為、労力がウン十倍かかった。✅
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武藤健太郎 (日曜日, 22 3月 2020)
防火ドアには基本的に2種類あります。何時も開いている廊下等の使われる「常時解放式」と出入り口(避難ドア、事務所、階段室等)に使われる「常時閉鎖式」があります。本来ですと全ての防火ドアは何があっても(例:電線が燃え溶けても、信号が途絶えても)防火ドアは必ず閉まる必要があります。
常時閉鎖式の防火戸を色々な理由から、防火ドアを解放して使用するシーンは数多く存在します。例えば、階段室、事務所、倉庫、大学、学校などあらゆる建物です。常に閉まっていなければならない防火ドアを解放して使用するには、合法的でなければなりません。そこで何があってもドアが閉まる常時通電式のマグネットドアホルダーがあります。合法的且つ、タイマー併用で一定時間のみ解放、火災信号と連動してドアを閉めます。欧米では至極一般的です。
管理人 (月曜日, 23 3月 2020 11:42)
>武藤健太郎 様
コメント有難う御座います!!☀
建物使用開始時に常時“開”か“閉”か加味されておらず、本来しまっていなければならない防火扉が開いていた…というのは、新宿歌舞伎町ビル火災でもありましたね。
たまに、ラッチのついている扉を見かけて「あ、防火扉なのかコレ」と気付く事があります。
学校系ですと「管理扉用」といって、放課後だけ防火戸を締める箇所用のラッチがありますね。
普通の防火戸ラッチだと、日常的な開閉が想定されていないので開閉すると壊れやすいという‥。
そしてマグネットドアホルダー、素晴らしいですね!
日本にはコレがないので、弊社が取扱う「消火器」がドアストッパーにされていたりします。
消火器を本来の位置に戻す為にも、マグネットドアホルダーが普及して欲しい気持ちです。
引き続きよろしくお願い致します!!
(さすが日本で普及していない製品を取扱うゴールドマン株式会社さん…SEOつよつよですね!!笑)