皆様、当該画像のような “避難経路図” をご覧になったことは御座いますでしょうか?
大阪市火災予防条例第52条に以下の条文が謳われています。
〔📚避難経路図の掲出〕
旅館、ホテル又は宿泊所にあっては、宿泊の用に供する各室内の見やすい箇所に、当該室から避難口及び避難器具設置場所に至る避難経路図を掲出しなければならない。
…というわけで(5)項イ ホテル・旅館及び宿泊所・民泊には避難経路図が必要になり、民泊の特需によって避難経路図があちこちに掲げられましたから、是非ご確認お願いします。
①どこにあるのか
国内・国外を問わず、宿に着きましたら何はともあれ先にご確認頂くべきはドア裏などに示されております“Evacuation plan”、避難経路図です。
— 株式会社石井マーク (@ishiimark_sign) 2017年8月13日
某デューク東郷氏よろしく非常階段に一番近い部屋を押さえておく必要まではありませんが宿泊者の義務としても習慣づけておきたいものです。 pic.twitter.com/ERteK4LTsY
そして冒頭でも述べさせて頂きましたが、避難経路図には “避難口” 及び “避難器具設置場所” に至る避難経路を掲出すると大阪市火災予防条例第52条では謳われていますから、避難器具が設置されていれば、その位置もバッチリ分かります。👀❕
また、消防法上で避難器具の設置義務が生じている場合、原則 “各階に1台” でよく、例えば避難器具が931号室にあれば、その「931号室」の標示の近くに「避難器具設置“室”」という標示を掲げ、その部屋のバルコニーに避難器具があれば、その窓枠の上あたりに「避難器具設置“場所”」と標識を掲げます。💡
② (5)項 ホテル・旅館などで真っ先にすべき事…
— 株式会社石井マーク (@ishiimark_sign) 2018年8月29日
管理人のようなマニアであれば、まず避難経路図の写真を撮るという不可解な行動をとってしまいますが、普通に宿泊されるお客様で避難経路図をジッと見たことがある方は中々少ないのではないかと思っています。(;´・ω・)🔎
こちらは某ホテルに掲げてあったもの。宿泊施設も昨今では尚の事、多言語表記の宝庫といえましょう。
— 株式会社石井マーク (@ishiimark_sign) 2018年8月29日
主言語(第一言語)とその他の言語に優先順位をつけ、文字バランスに抑揚を持たせる例はここにも見られます。
ただし「判読可能な文字の最小サイズ」自体が言語によって異なるのが少々面倒な所ですね。 pic.twitter.com/lKGaN2d4rz
③避難経路図つくってみた
✍(´-`).。oO(この避難経路図はフィクションです…、、実在する人物・地名・団体とは一切関係がありません…。。笑)
まず、冒頭から大阪市火災予防条例にて “旅館・ホテル又は宿泊所にあっては…” と述べているのに何故(7)項 学校を題材にしているんだと疑問に持たれるかと思いますが、それは管理人も作成終盤に気付いてハッとしていた所ですから、ソッとしておいて下さい。🗽💦笑
話を戻しまして、避難経路図を作成する際に記すべき項目を以下に箇条書きにしていきますね。📚
- 現在地から非常口までの矢印(避難方向)
- 各消防用設備等の位置
- 文字による説明
2. の消防用設備等の位置についてですが、多くてごちゃごちゃする場合は記号のみプロットして “凡例” を別途設けるのもアリです。📍
また、3. の文字ですが昨今例えば民泊を利用される方の殆どは外国人ですから、多言語表示が求められます。🌎(;´Д`)👌✨
以前、日本語だけのものを作った際に予防課の消防検査担当者様に『あれ、日本語だけ?英語は?』と指摘されたことがありましたから、作成する際は英語も当たり前に必要みたいです。まあ、その時は『Pardon?』って返答しましたけどね。💭
あと、お客様が自ら避難経路図を用意されることがあるのですが、ピクトグラムを駆使して中々綺麗に作られていることもあります。📃
✍(´-`).。oO(その逆もしかりで…、、『誰が分かんねんコレ』ってのもありますが…。。)
④完璧な避難経路図ってあるよね
特に、共同住宅などから民泊への用途変更の際に設置が義務付けられる避難経路図の需要は高まっていると感じます。ラグジュアリーな雰囲気の施設には、それ相応のきちっとしたものが必ずついています。ずっとお客様の目に入るものなので、良いものを提案させて頂きたい思いです。 https://t.co/noUwNsh8Gu
— 青木防災㈱【公式】🧯 (@aokibosai) 2018年2月15日
いいホテルなんかは勿論、施工の段階で “看板・サイン屋さん” が入っていてあらゆる標示がプロの技で仕上げられております。💪
豪華な内装なのに避難経路図が防災屋や設計会社の作ったショボいモノだと浮いちゃいますから、ちゃんとしたいときは専門の業者さんに頼んだ方がいいですね。🎓✨
⑤まとめ
- 大阪市火災予防条例第52条に(5)項イ ホテル・旅館及び宿泊所・民泊に避難経路図の掲出が定められていた。✅
- 避難経路図には “避難口” 及び “避難器具設置場所” に至る避難経路を掲出すると謳われていた。✅
- 施工の段階で “看板・サイン屋さん” が入っていてあらゆる標示がプロの技で仕上げられている現場もある為、ちゃんとしたいときは専門の業者さんに頼んだ方がいいと思った。✅
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へぼ担当 (水曜日, 06 3月 2019 19:19)
>避難経路図の写真撮影
…私もスマホを常時携帯するようになってから、必ずやるようにしています。理由は主に2つ。
1.緊急時対処:チェックインしたら非常口(2箇所)を確認する癖がありますが、その非常口が何処にあるか分かりづらい宿泊施設も(特に温泉宿や民泊、増改築を繰り返したモノなど)。その地図代わりにスマホで1枚撮るだけです。
2.通常時対処:情けないかな私は方向音痴。自分の部屋が何処だったっけ?と迷うときもありますのでオマケとして。
(実際、民泊物件や増改築繰り返しでは別の建物を繋げたりしているので、本当に分からないことも)
「自分だけならロープをカーテンからでも作って、何としてでも脱出するけれど、家族連れだと無理だ」
とは若き日の実父の口癖でしたが、だからこそ非常口と、その経路の確認を必ず行う習慣に。
その上で「昔は非常口迷わなかったけれど、民泊他増改築繰り返しは事前確認しないと怖いな…手持ちに避難経路図置かないと…」という形です。
しっかりした宿泊施設ならば「宿泊の案内」みたいなものに「避難経路図」が掲載されていたりしますが、民泊他非常口で迷いやすいケースほど、ドア(一部)に書かれているだけ…との印象があり、「手持ちスマホの避難経路図」が重要に思います。
もちろん、私は今まで宿泊先で火災他に遭った経験はありませんが、今後も無事で、非常口確認他の習慣が全て無駄になることを祈ります。
管理人 (木曜日, 07 3月 2019 09:39)
>へぼ担当さま
コメント有難う御座います!!\(゜ロ\)(/ロ゜)/
管理人も趣味というか癖で素材確保してしまうのですが、確かに迷路のようになっているホテルや旅館ってありますね。
実際にこの様に“避難経路図”が(5)項イ ホテル・旅館などに設置するよう定められた背景を考えますと、迷ってしまい逃げ遅れることを避けたいが為であり、スマホで撮影することによりそれが“携帯”できる時代とあれば、避難経路図もより有意義で実用的なマップになると思います。是非、多くの方に真似して欲しいですね!笑
今後もどうか御無事で、今後ともよろしくお願いいたします。
桑原徹 (木曜日, 16 6月 2022 13:27)
マンションの管理人です。 防火管理者の変更届を出した際に、避難経路図の提出を求められました。
いままではそのようなことはなかったのですが・・・
法律の改正があったのでしょうか?
提出義務があるのでしょうか?