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煙感知器の設置基準を学んで盗撮用カメラを暴け!

まぐろさんのYouTubeにも登場した“煙感知器”
レトロな見た目の“煙感知器”‥。

先日、Twitter上で「火災報知器が二個あり変だと思ったら、一つが盗撮用のカメラだった。」というツイートを発見しました。🐤

 

怖いな‥!と思い当該ツイートに添付されている写真を見ると、煙感知器の形をしたソレが “壁際ギリギリ” についてました。📹

 

『いや、煙感知器は壁から60cm以上離して設置せなあかんやん!』と思わず心の中で突っ込んだのですが、こんなこと消防設備士しか知らないですよね。💡

 

‥というわけで、このブログ記事にて皆様が目にする煙感知器の設置基準について図解して興味を持って頂き、最終的に盗撮用カメラによる被害を減らす方向に持っていければ…。💯(;´Д`)👌

◎ 反響のあったツイート


 

このツイートを受けて、弊社社員にも『煙感知器型のカメラって見たことありますか?』と聞いてみたところ、以下のような情報が得られました。📁

  • 『あるある。』
  • 『盗撮用カメラではないけど、ダミーやったら。
  • 難波のラウンジで見たわ。天井が煙感知器だらけで何やと思ったわ。』

変な店、頻繁に出入りします!(※法定点検のため‥。笑)👯♪


 

🎥(´-`).。oO(こんな製品あるんですね‥、、間違えて点検しない様にしないと‥。。)

◇煙感知器の設置基準


以下に、消防法施行規則23条四の七を参考にし、煙感知器の設置基準を図解していきます。

 

📙(´-`).。oO(オレンジ色の表紙の消防関係法令集をお持ちの方は…、、446ページを開いてください…。。笑)

◎ 壁または梁(はり)等から0.6m以上離す


壁から60cm離れていない煙感知器は怪しい
壁から60cm離れていない煙感知器は怪しいです‥。

 

✍(´-`).。oO(壁から60cm以上離すと…、、ツイートで触れていた件ですね…。。)

◎ 感知器の下端は取付面の下方0.6m以内にする


煙は天井付近に溜まるので有効に感知できる位置
煙は天井付近に溜まるので有効に感知できる位置に…。

 

✍(´-`).。oO(ただし…、、熱電対の場合は0.3m以内です…。。)

◎ 梁の深さが0.6m以上の場合は囲まれた感知区域ごとに設置


60cm以上の梁で仕切られている際は要注意
60cm以上の梁で仕切られている際は要注意!!

 

これも結構注意が必要で、お客様に図面を貰った際に『だだっ広い部屋…、真ん中に煙感知器一つ!』と思い込み、現地に行くと60cm以上の梁で区画されまくっていて設置を要する感知器が急増するなんてことも起こり得るんですよね。💔(´;ω;`)💦

◎ 廊下の幅が1.2m未満で壁から0.6m離せない場合は中心部に設置


廊下を歩く際は煙感知器に注目
廊下を歩く際は煙感知器に注目してみて下さい…。

 

そういえば、Twitter上で0.6m話しますという事を呟いた際に『じゃあ、狭いところで60cm離せない場合はどうするんですか??ハハッ』というちょっとバカにした感じのトーンで “揚げ足とったど!!” と言わんばかりの質問を頂きましたね。🎓

 

✍(´-`).。oO(このようなルールもありますんで…、、頭の片隅にでも置いておいて下さい…。。)

◎ 廊下・通路は歩行距離30mにつき1個以上の煙感知器を設置


廊下を歩く際は煙感知器に注目してみて下さい part.2
廊下を歩く際は煙感知器に注目してみて下さい part.2…。

 

✍(´-`).。oO(ただし3種の煙感知器を使用する際は…、、20m毎に設置を要するので注意してください…。。)

◎ 廊下・通路から階段までの歩行距離が10m以下の場合は省略可能


 

💡(´-`).。oO(竪穴区画である階段には…、、設置が必要ですからね…。。)

◎ 吹出口からは1.5m以上離し、吸気口がある場合は付近に設ける


 

吹出口が近いと煙が吹き飛ばされてしまいますし、吸込口から離れていると先に煙が吸われてしまいますから、このような煙を有効に感知する為のルールが定められているわけですね。🐔♪

 

あと、消防検査の際に高確率で指摘されるのが “エアコンの吹出口との距離” でして、今までも色々なケースを体験しております。👮❕

 

中でも思い出深かったのが “自火報連動で業務用エアコンをストップさせろ” という指示を受けたことで、過去にブログ記事にもしましたからご興味のある方は併せてご覧くださいませ。📝

◎ 天井の低い居室または狭い居室は出入口付近に設置


 

✍(´-`).。oO(消防法施行規則23条四の七の…、、一番初めの “イ” にて定められていますね…。。)

◎ 階段及び傾斜路にあっては垂直距離15mにつき1個設置


 

ただし “特定一階段等防火対象物” の場合は、15mの半分の7.5m毎に煙感知器の設置が必要となりますから注意して下さい。🚨

 

最近多いのが、(5)項ロ 共同住宅の用途で使用していた建物だったため、屋内階段が一つしかなくても15m毎に煙感知器が設置することで良かったが、3階以上の階に(5)項イ 民泊が入った為、7.5m毎に煙感知器を設置しなければならなくなり、増設の工事が発生するといった案件でしょうか。👷💦


◎ その他 “竪穴区画” の煙感知器


 

エレベーターの昇降路と機械室との間に開口部を有する場合は、エレベーターの昇降路の感知器をエレベーター機械室に設けることができます。

 

また、パイプシャフトなどで水平投影面積が1㎡以上のものはシャフト上部に煙感知器を設置します。🔧

✍(´-`).。oO(ふうぅ…、、こんなけ覚えておいたら一安心ですね…。。笑)

◎ まとめ


  • 火災報知器が二個あり変だと思ったら、一つが盗撮用のカメラだった。」というツイートを受け、『いや、煙感知器は壁から60cm以上離して設置せなあかんやん!』消防設備士としてツッコミを入れていた。✅
  • 煙感知器の設置基準について図解していくことで興味を持って頂き、最終的に盗撮用カメラによる被害を減らす方向に持っていきたかった。✅
  • 消防法施行規則23条四の七を参考にし、煙感知器の設置基準を図解していった。✅