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“一動作式”避難器具の設置基準

ボタン一つで展張中のハッチ内の避難はしご
ボタン一つで展張中のハッチ内の避難はしご。

タイトルにもあります “一動作式” の避難器具というのは、文字通り1つの動作で使用できる状態になるように設計された避難器具を言います。🚒(・ω・)ノ🔧♪

 

特定一階段等防火対象物という建物内に不特定多数の人が出入りする用途があり、かつ階段が屋内に一つだけの場合は、この “一動作式” 避難器具しか設置できないという条件が消防法で定められています。📝💦

 

✍(´-`).。oO(一動作式の避難器具を設置する際の条件などについて‥、、消防法と共に実際に弊社にある在庫の一動作式の緩降機を例に紹介させて頂きます‥。。)

“特1”に設置する避難器具の条件3つ


特定一階段等防火対象物(通称:特1)に設置する避難器具には、以下のような条件が消防予第170号の通知で定められています。📧

①安全かつ容易に避難できる構造のバルコニー等に設ける


iOSアプリ“Measure”でバルコニーを採寸
iOSアプリ“Measure”でバルコニーを採寸‥。

まず、特定一階段等防火対象物避難器具を設ける場合は「 “概ね” 2㎡以上の床面積を有し、かつ、手すりその他の転落防止措置を講じたバルコニーその他これらに準じるもの」でなければなりません。🚮💦

 

例えば緩降機の設置に際して必要なスペースを考える場合、普通は操作面積が一辺0.6m以上で0.5㎡以上になっていればOKですが、特定一階段等防火対象物では上記の2㎡以上という縛りも出てくるので据付可能な場所が限られてきます。🐉💨

 

ですから、(5)項ロ 共同住宅から(5)項イ 民泊用途変更して建物を活用されたい場合は収容人数と “特1” になるかの二点を確認しましょう!🏢


②常時、容易かつ確実に使用できる状態で設置されている


一動作式でない緩降機は金具と調速機を分けて設置
一動作式でない緩降機は金具と調速機を分けて設置。

「常時、容易かつ確実に使用できる状態」とは緩降機等を常時組み立てられた状態で設置する等、避難器具が常時使用できる状態で設置された場合をいいます。(´∀`*)ウフフ👌

 

これも要は “一動作式” という所に関わってくる事なのですが、例えば緩降機の場合、一動作式でない物は普段、画像中の左:固定金具、右:調速機というように、別々の状態で置いてあります。🚵

 

特定一階段等防火対象物は危険度が高く有事の際に素早い避難をすることが求められることから、このように定められており、(5)項ロ 共同住宅から(5)項イ 民泊用途変更して建物を活用されたい場合は収容人数と “特1” になるかの二点を確認しましょう!🌹🌹


③一動作で容易かつ確実に使用できる


以下の映像なんかは “一動作” な事が分かりやすいかと。💡

 

また “一動作” といえども「開口部を開口する動作」及び「保安装置を解除する動作」は除かれています。🔐♪

 

例えば屋内に避難器具がある場合の窓を開けるという動作や、避難ハッチのチャイルドロックを外す動作はノーカウントです。💯

 

🏀(´-`).。oO(最近話題のバスケットボールのルールである‥、、“ゼロステップ” みたいなもんですね…。。笑)


要は、特定一階段等防火対象物だと『適切な設置場所があって、そこに一動作式の避難器具を設置』しなければアカンのです。🙈🙊🙉

一動作式の緩降機の在庫を漁ってみた


弊社事務所に一動作式の緩降機の在庫
弊社事務所に一動作式の緩降機の在庫が…。
一動作式緩降機固定金具下部の黒いレバー
固定金具下部の黒いレバーを引き上げてみましょう…。

一動作式の緩降機展張
お!一発でトランスフォーミングしそうな雰囲気!
調速機のロープが置ける先っぽに注目
調速機のロープが置ける先っぽに注目です…。

一動作式避難器具_緩降機
一動作で(`・ω・´)シャキーン!!
調速機とロープを固定したまま収納
調速機とロープを固定したまま収納して置けるんです…!

🔩(´-`).。oO(こんな風に普通のやつと全然機構が違うから…、、一動作式は少しお値段がするわけですね…。。)

まとめ


  • 特定一階段等防火対象物避難器具を設ける場合は「 “概ね” 2㎡以上の床面積を有し、かつ、手すりその他の転落防止措置を講じたバルコニーその他これらに準じるもの」でなければならなかった。✅
  • “一動作” といえども「開口部を開口する動作」及び「保安装置を解除する動作」は除かれていた。✅
  • 消防法と共に実際に弊社にある在庫の一動作式の緩降機を例に紹介した。✅