· 

避難器具よくあるQ&A集

“避難はしご”の標識と非常照明兼用
“避難はしご”の標識と非常照明を兼ねる光源‥。

弊社では勿論、消防用設備の一つである避難器具の新設・改修及び点検という全ての業務を承っております。💯(´∀`*)ウフフ

 

✍(´-`).。oO(避難はしご緩降機…、、救助袋などの施工から届出まで自社で行うことができます…。。)

 

お陰様で多くのお客様にご利用いただいているのですが、その際に幾つか毎回のように聞かれたり、引っかかったりする問題があるなと思いました。🎩

 

より多くの方に知っていただくために、それらについての回答を以下に纏めて記事にさせて頂きます。💮✨

Q1. ベランダにある避難はしごの “枠” だけ交換できますか?


劣化した避難ハッチの回り縁
発錆により劣化した避難ハッチの回り縁‥。

A. できません。

 

ベランダの床面にある避難器具は、主に “避難ハッチ” という地面にはめ込まれた箱に “避難はしご” が入ったものになりますが、この箱と梯子はセットで認定を取っている為、交換する際は一式まとめての工事になります。👷💦

 

よく、お客様の声に『外の枠は錆びていて抜け落ちそうなんだけど、中の梯子はまだ使えそうなので利用したい…。』というものがありましたのでここで言及させて頂きました。🔨

 

✍(´-`).。oO(気持ちは分かるのですが…、、すみません…。。)


Q2. ハッチの中に救助袋が入っているのですが避難はしごに変えてもいいですか?


A. 変更可能です(※建物が令別表第一(6)項ロ 福祉施設等で救助袋として設置されているものを除く)。

 

避難ハッチ内に救助袋が入っているケースがありますが、これを改修時に梯子へ変更しても問題ありません。🔧(;´Д`)👌✨

所轄消防署によっては着工届の提出を求められる場合があります。

 

💔(´-`).。oO(こんな汚ねえ袋の中‥、、通りたくない…!!

 

ハッチ内の救助袋
錆と埃と虫の死骸にまみれたハッチ内の救助袋‥。
避難はしごの方が点検しやすい
避難はしごの方が点検しやすくて清潔です…。

Q3. なんで恐怖心の大きい緩降機をつけるの‥?


緩降機はロープ1本
緩降機はロープ1本に身を委ねます…。

A. 色んな理由がありました。

 

✍(´-`).。oO(管理人が考える理由ベスト3を以下に…。。)

  1. 吊下げ避難はしご3階までしか設置できない
  2. 救助袋の方が値段が高い、結構高い。
  3. 救助袋の降下空間が中心から1mなのに対して、緩降機は0.5mと省スペースで設置可能

しかし、その恐怖心が考慮され、(6)項の防火対象物の6階以上からは緩降機は設置できませんし、避難はしごも2階までしか設置できませんから、救助袋のニーズは大きいです。👻💔


Q4. 着工届を出すときと設計届を出すときの違いは?


A. 消防法施行令 第36条の2にて謳われている消防用設備等に含まれるかどうかで、工事整備対象設備等着工届かどうかが異なります。

 

吊下げ避難はしごと取付金具(タラップ)
吊下げ避難はしごと取付金具(タラップ)

吊下げ避難はしご” は、その工事・整備が消防設備士の独占業務の範疇となる工事整備対象設備などに含まれていない為、着工届ではなく設計届を提出します。(所轄消防署によって異なる場合有)🚒

 

その他の避難器具で工事整備対象設備等に含まれているのが “金属製避難はしご(固定式のものに限る)” 、“救助袋” 、“緩降機” でありこれらの工事をする際には着工届の提出が必要です。📝❕

 

以前、吊下げ避難はしご緩降機を設置する現場の届出をした際は同じ避難器具でしたが、避難はしご用に設計届緩降機着工届と2部を所轄消防署に提出しました。📁📁💦

参考:消防法施行令第36条の2


 

まあ、簡単にいうと『避難はしご置くだけやったら、工事ちゃうやんけ…。』という事で着工届は要らんのですが、吊り下げる場所やその強度が足りなかったりとかした時に取付金具を付けたりすることもあるんで届出は必要ですから設計届で!というわけです。💡

 

他にも誘導灯連結送水管なんかは大阪市だと “設計届” の表紙になってまして、なんか宙ぶらりんな位置付けにされてます。🚀

Q5. でも‥お高いんでしょう?


避難ハッチが斜め
こんなに避難ハッチが斜めになっているとは…。

A. うーん、これは皆様の感覚からすると高いと思われます!

 

色々言い訳は用意してあるのですが、まず現場ことに採寸して作成するという云わば特注みたいな扱いになっているのが値段を高騰させている理由の一つかと思っています。💰(;´Д`)💦

 

避難ハッチ改修の場合はベランダの勾配や深さは建物ごとに異なりますし、緩降機救助袋展張させる場所の広さや固定する地面の強度などを考慮して設置せねばなりません。🏢❕

 

✍(´-`).。oO(弊社で施工実績が多い理由のヒントに…、、まだ値段がマシなこともあるのかもしれませんね…。。笑)


消防設備士甲種5類取得のススメ


上記の避難器具の施工・整備及び届出関係を行うには、消防設備士5類の免状が必要となります。🎫

 

避難器具に纏わる消防法も様々あり、知っているだけで得をするようなことも中にはあります。💡

 

業務で携わる方々は勿論必携の資格ですし、そうでない方も難易度が比較的易しい国家資格ですから、少しでも御興味がある方は気軽に受験してみてはいかがでしょうか。💯(´∀`*)ウフフ👌

 

ちなみに管理人甲種消防設備士5類を受験した際に勉強で使用した参考書は、毎度お馴染みオーム社さんの “図解でマスター 5類消防設備士” というものでした。📖

 

✍(´-`).。oO(是非一度受験いただけましたら…、、幸いですね…。。)


まとめ


  • ベランダの床面にある“避難ハッチ” は箱と梯子をセットで認定を取っている為、交換する際は一式まとめての工事になった。✅
  • 吊下げ避難はしご3階までしか設置できず、救助袋の降下空間が中心から1mなのに対して、緩降機は0.5mと省スペースで設置可能で安いため、緩降機が選ばれていた。✅
  • 避難ハッチ改修の場合はベランダの勾配や深さは建物ごとに異なりますし、緩降機救助袋は展張させる場所の広さや固定する地面の強度などを考慮して設置するため、現場ことに採寸して作成するという云わば特注みたいな扱いになっているのが値段を高騰させている理由であった。✅