業者目線の民泊消防
さて、冒頭にも記させて頂きました通り、民泊消防を業者がやりたがらない理由として考えられることを以下に記していきます。💭
これについて考えることで、この記事のタイトルでもある『お客様不満足度No.1』の正体が見えてくるかと思います。👻💦
✍(´-`).。oO(“人間” は英語で “HUMAN” と書きます通り…、、お会いするお客様はHUMANの感情でいっぱいな事もあります…。。笑)
①とにかく急いでいる
特に、これまで違法の状態で民泊をされていたお客様は、民泊新法制定でAirbnb等の仲介サイトから削除されたりで、収益であったものが損失になっている為、いち早く消防法をクリアして許認可を取りたい…という状況な事が殆どです。📪‼
そのお客様の緊急性の高さは承知しているのですが、業者を急かしても間に合わないものは間に合いません。📅(;´Д`)💦
また、業者も手一杯な事が多いですが、所轄消防署の消防検査のスケジュールもエリアによってはパンパンに埋まっています。💣
その為、『納期に関する御期待に沿えません』という理由で民泊消防に手を出さない業者さんもおられます。💔(;・∀・)⏰
✍(´-`).。oO(『急かされて鬱陶しい』と断っている方も…。。)
②素人
他業者の担当者様と消防署で話した際に、ハッキリ言われたのが『民泊案件はお客さんが素人やからやりたくない』とのことでした。🔰(´;ω;`)💨
事実として、多くの防災屋さんはゼネコンさんや工務店の現場に入り、消防用設備を施工することも多く、その業務上でやり取りする相手は主にプロとなります。👷💦
その為、普通にこれまで通り工事をしていれば良い環境にいる方々が、わざわざ何をすればいいかもイチから調べないと分からないような案件に関わろうとしないというわけです。💔
✍(´-`).。oO(弊社は業務の割合が “施工” と “点検” で大体50:50くらいのカフェオレみたいな状態ですから、消防用設備など全く知らず興味もないお客様にサービスを提供させて頂く機会も多々ありまして…。。)
③複雑さ
“民泊消防” の業務が不人気な理由に、イレギュラー要素が多い事も挙げられます。⛽(;´Д`)💦
例えば消防法令適合通知書交付申請書を取得する手続きについて、これまではお客様サイドで行政書士さん等に任せており、消防設備士・防災屋が補助を行うようなケースは少なかったでしょう。💡
また、既存の建物に(5)項イ 民泊が入る際に必要な消防用設備を判定するのにも苦労することがあります。💔(;・∀・)‼
共同住宅特例が崩れるかどうかや、“令第9条かっこ書き” の規定で共用部分の消防用設備も改修する必要性がでたりと、そのパターンは無数にあり、勉強が必要です。📝💦
✍(´-`).。oO(勿論、所轄消防署の方との事前相談はお客様の方でしてもらい、かつその上でコチラでも可能性を確認し、お見積りを提出するのですが、法改正なども頻繁に起こる黎明期が今ですから、お客様に最適な提案をする為に色々調べる等の準備をすることも…。。)
【補足】
“令第9条かっこ書き” とは‥
⇒(16)項 複合用途防火対象物において、スプリンクラー設備・自動火災報知設備・避難器具や誘導灯などの消防用設備等は、火災が発生した際に在館者を避難階まで安全に避難させる必要がある為、各用途単位のみでなく、避難上の見地から一棟の防火対象物全体を設置単位とする事を定めたもの。
みなし従属の規定が適用できない場合は、複合用途のうち(5)項イ 民泊の入る部分以外にも設置基準が及ぶため過剰規制となる可能性が生じてしまう。
お客様が、『ここウチと関係ないやん!!』と共用部の消防用設備改善について文句を言われる際の理由がこれである。
④小規模案件が多い
民泊ビジネスの本質が『空き部屋の生産性を上げる』ということもあり、現場の単位が小さくて “一部屋” などから対象になってきます。⛳
その為、業務の単価がどうしても低くなってしまい、簡単に言ってしまうと苦労した割には儲けが少ないという、ビジネスになりにくい仕事が沢山生じているわけです。💸
✍(´-`).。oO(“熱感知器から煙感知器への交換が1個” という現場のお客様は、管理会社の業者さんに『1個だけ交換とかはやっていない』と断られたそうで、他の業者さんにもたらい回しにされたと嘆いていました…。。)
しかし、“消防” をクリアしなければ合法民泊が営業できないことが目の前のリアルですから、何とかしなくてはなりません。👒💦
それでも、やる理由3つ
✍(´-`).。oO(まあまあ理由が無いと…、、仕事なんてできまへんわな…。。)
①嫌がることをやる
参考:後世への最大遺物
人が嫌がることをやると、なんか良い事が起きるっぽいんで民泊消防もやってます。📖(´∀`*)ウフフ
上記の事が “後世への最大遺物” という本にも書かれていて、つい最近フラー株式会社の渋谷社長(@shibushuta)さんがオススメ本として挙げているよ!というのをセミナーで言っていたと女子高生の子がnoteというアプリ上に書いていたのをみて読み始めたのですが、これがやはり抜群に今の自分の心に響いております。📓✨
管理人はkindleで読んでいまして、そのNo.966/2376ページに『他の人の行くことを嫌うところへ行け、他の人の嫌がることをなせ』と記してあります。要は『真似して楽すんな、自分で考えて行動して決めろ。』ってことかと思っています。👀❕
今までと同じことをしていても、それなりにやれちゃうのかもしれませんが、『どうせ酸っぱいんだろ』とイソップ童話のブドウみたいに美味しい可能性を捻じ曲げたりせず、自分の舌で確かめたいわけです。🍇
②注目分野である
大阪市がAirbnb調べの観光地ランキングで2位のバンコクに二倍の差をつけてダントツ1位であったことは、特区民泊セミナーというブログ記事にも書かせて頂きました通りです。📝(・ω・)ノ✎
民泊消防の業務に携わって知ったことに『これほどまでに大阪の街中に外国人を収容している建物があったのか!』ということがありました。((((;゚Д゚))))🏢
そして、それらの殆どが違法の状態であったという問題も同時に抱えており、合法民泊にする為には膨大な数の消防用設備の設置が必要となるという需要も潜在していました。👓✨
つまり、今後の大阪をはじめとする日本の観光産業の土台を作ることにも、消防設備士の仕事が寄与するという構造になっており、そのような第一線にいられるという遣り甲斐がありまして、それも民泊消防に携わる理由になっています。🗼♪
③消防設備士の使命感
冒頭で述べさせて頂きました通り、業者ですら嫌がる様な民泊の諸手続きですから、お客様にとってはもっとハードルが高い事も多々あるわけです。⚽(;´Д`)‼
申請の部分は頑張ればまあ何とかなるとして、消防用設備の施工・申請なんて国家資格である消防設備士の独占業務になっていますから、業者に頼まなければクリアできません。💔(;´Д`)‼
それにかかる費用が高額だという、お問い合わせも多々頂くのですが実際妥当な額であることが殆どです。💸💦
画像のお手紙とお茶を下さったお客様は、お問い合わせの際に『この苦労をホームページなどに纏めて公開したい』と仰っていました。🍵(^^)/✨
是非、記事の投稿を心待ちにしておりますという事と共に、消防設備士の資格取得について助言させて頂きました。🎫♪
民泊消防に関する問題が、少しずつ解決していけばなと、それを少しでもお手伝いできるような仕事ができればと思っています。👼
資格取得のススメ
上記でも述べさせて頂きました通り、消防設備士の資格試験に挑戦してもらいたいです。✊(´∀`*)ウフフ
消火器具の整備の資格が得られる “乙種6類消防設備士” の資格ですが、受験資格は無く誰でも試験に挑戦できますし、乙種の消防設備士資格を持っていれば、“工事” も可能となる甲種消防設備士の受験資格が得られます。🎫♪
ですから、まず殆どの方の消防設備士資格受験の登竜門となるのが、6類の消防設備士試験であり、管理人も初めに受験しました。🐉✨
難易度も高くなく、1年で全ての消防設備士資格にパスして免状を取得される方もいる位なので、是非お気軽に挑戦頂きまして、のめり込んで頂ければと思います。🌠
✍(´-`).。oO(人手不足につき‥、、至急おねがいいたします…。。)
まとめ
- 同業者の方と話す機会が二度あり、その二名ともが『ウチは民泊には手を出しません』と仰っていた。✅
- お客様と業者の間で揉める理由に、①急いでいる、②素人である、③手続きが複雑、④小規模案件が多い、等の諸問題があった。✅
- それでも弊社が民泊消防をやる理由に、①他所が嫌がることをやる、②観光という日本の将来を担う注目分野である、③消防設備士の使命感、が挙げられた。✅
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