先日、弊社の社長と、超優良ビル管理会社さんの社長とのコネクションにより、電気主任技術者の方々の "実務" に立ち会わせて頂けるという大変貴重な研修の機会を設けて下さいました。🔎✨
電験三種の資格を取得したものの、建物の高圧受電などの管理を任される "主任技術者" になっていない管理人のような者にとって、実際に何をしているのか?を見ることができたのは非常に有難い事でしたし、想像が膨らみました。🔋(´∀`*)ウフフ♪
また、複数のビルを案内して頂けたのですが、どの主任技術者の方も本当に親切に接して下さいまして、電気についてだけでなく、あらゆる "お役立ち情報" を教えて下さいましたので、感謝の念も込めまして、ここに共有させて頂きます。📝❕
電気設備保守点検について
電気主任技術者は、通称 "電験" の国家資格を持った電気設備管理のプロフェッショナルで、高圧受電設備や発電設備のある建物では電気主任技術者を選任しなければなりません。🗼(;´Д`)👌💦
管理の対象が "高圧" の電気設備である為、万が一でも感電などの事故があると命を落とすような危険度の高い業務でもあります。⚠
今回立ち会わせて頂きました主任技術者の方々は、いずれも一般企業にて勤めあげた後に、電気・電力保安協会に所属して数十件を担当する電気主任技術者さんでした。👷♪
協会に属さずとも選任されることは可能ですが、実務についての情報が皆無なので、参入障壁が高くなっていますね。🗻
⚡(´-`).。oO(計5名の電気主任技術者さんの業務を見せて頂いたのですが…、、 "電験1種" をお持ちの神様もいました…。。)
電圧・電流値の測定
🔌(´-`).。oO(電柱から直接引かれた電圧は6600Vに達しますので…、、キュービクルにて変圧しております…。。)
アーステスタ(接地抵抗計)を用いた接地抵抗測定
各種機器の"温度"測定
🌡(´-`).。oO(電気機器の異常は…、、温度上昇となって現れることも…。。)
"漏電"の有無を調査
高圧受電から漏電があると、大事故に繋がる危険性があります。🔥
その為、消防法上の設置義務は無いものの、7類の消防用設備である "漏電火災警報器" が殆どのキュービクル内に備えられています。🔎
また、電気主任技術者による月次点検の際は "リークホン(超音波式放電探知機)" を用いた「音による漏電探知」というチェック方法があります。🎸♪
🎤(´-`).。oO(気になるリークホンのお値段は…、、相当するらしいです…。。)
漏電監視装置について
📶(´-`).。oO(漏電監視装置とそれに纏わるルールは…、、消防用設備業界も真似るべきだと思いました…。。)
有線式の"漏電監視装置"を設置!
電気設備保守点検は "月1回、電気主任技術者が行う" こととされていますが、この漏電監視装置を設置することで「二ヶ月に1回」の間隔に変更可能という事らしいのです❕( ゚Д゚)📅✨
今回偶然この漏電監視装置を新たにインストールする現場に立ち会わせて頂けましたので、その詳細についてもお聞きすることができました。👂♪
現在、3G・4GやPHSの "無線式" の漏電監視装置が採用されるケースが多いようですが、この現場ではFAXのアナログ回線を利用した "有線式" のものを設置することになったようです。
📞(´-`).。oO(電話回線の工事は…、電気通信設備工事担任者の有資格者が行います…。。)
"無線式"の漏電監視装置
🔎(´-`).。oO(既に "無線式" が設置されている現場が殆どでした…。。)
漏電監視装置の試験
余談になりますが、民泊への用途変更の際に延べ面積500㎡以上で火災通報装置の設置義務が生じますが、特例により「警備会社などと契約していて、自火報作動と共にすぐに駆け付けられる体制が整っている場合」は火災通報装置の設置を省略できるというものがコソッと通知されておりますので、以下のリンクも併せてご確認くださいませ。((((;゚Д゚))))📝💦
自家発電設備のメンテナンス
⛽(´-`).。oO(略して "自家発" のメンテナンスは消防設備士も行いますので…、、何が違うか等を観察させて頂きましょう…。。)
目視点検
電気主任技術者の実務経験2年で "自家用発電設備専門技術者" っていう資格が取れるよ~。(´∀`*)ウフフ…とのことでした。🎫笑
運転状況の確認
「実務経験はねえ~、一番いいのは知り合いで高圧受電のある建物持ってる人に頼んで選任してもらう事だね…!」とのことです。🏢
電気設備点検の"仕組み"
月次の外観点検以外に、高圧受電設備の劣化状況によって年一回の測定、そして三年に一回程度で "停電" を伴う検査をすることもあるようです。💉💦
⚡(´-`).。oO(実際に現場にて電気主任技術者による停電検査実施の提案がされているところにも立ち会えました…。。)
このような停電を伴う点検などは、管理権限者の負担も消防用設備点検とは比べ物にならないくらい大きくなると思い『ちゃんと点検できている所は少ないのでは…?』という疑問を持ちました。💡
しかし、お聞きした所、電気設備保守点検の実施率はほぼ100%であるとの事でした。📝((((;゚Д゚))))💯
その理由に "保安法人(電気主任技術者)が決まっていないと、電力会社が高圧を引いてくれない" という背景があるようでした。 🏭
一方、消防用設備点検の報告率は…。
参考:総務省消防庁
例えば停電点検等を行うと、商売をされている箇所では営業がストップしてしまい、その分損害を被ります。💸💦
一方、消防用設備点検をする事で、営業の妨げになるようなことは無いように工夫されますので、報告率は電気設備保守点検と同様に高止まりするように思えますが、2014年度末の点検報告率調査の結果は、全国平均で何と "46.7%" という低い水準となっていました。💔(;´Д`)
その理由に、「点検報告制度そのものを知らない」や「点検の必要性・重要性に係る認識が低い」などが挙げられていました。💡
電気のような "日常的に使用できないと困る" 性質を、消防用設備にもつけてやれば点検されるかと思います。⚡
📡(´-`).。oO(例えば…、、ニッタン社の "ビーコン" …。。)
電気主任技術者と消防設備士
消防の分野でも、非常用の自家発電のメンテナンスがなされていないことが問題になったことがあります。⛽️💦
— 青木防災㈱【公式】🚒 (@aokibosai) 2018年6月24日
ですから、管理人は電験三種という“電気主任技術者”の免状を取得して、高圧受電や自家発電設備のメンテナンスにも業務領域を拡大し、問題を解決できるよう志しております。⚡️ https://t.co/IOsotp0vIU
サービスの"質"を高める努力
今回の研修で関わらせて頂いた電気主任技術者の方々は、いずれも気さくな人柄でコミュニケーションを取りやすい人ばかりでしたので、消防設備士から相談することは十分可能だと感じました。💭
例えば自家発電設備のメンテナンスでも、電気主任技術者側・消防設備士側と責任を擦り付け合うのではなく、両者が相談して、電気設備保守点検と同時に消防用設備点検をし、場合によっては負荷試験を専門とする業者に依頼してしまえばいいと思っています。🔋
その結果、お客様にとってより高品質なサービスになり得るのではないでしょうか。🌈(・ω・)ノ✨
また、漏電監視装置のように過剰な人の動きを抑制して、メンテナンスの生産性を高めるような仕組み作りが消防用設備においてもなされれば、よりお客様にも納得して頂けると考えています。📡✨
"実務"を行う電気主任技術者が不足する⁉
グラフより、電気主任技術者の "実務" をする人材不足が2020年頃から数千人規模で起こると言われています。💡(;´Д`)💦
ここで言及すべきは "有資格者は足りている" という事です。🚨
つまり何が起こっているかというと「資格は持っているが、実務に活かされていない。」という人が沢山いるというわけです。🗻
管理人も当初は消防設備士としての業務におけるサービスの価値を上げたいという目的で資格取得を目指したましたが、現在は実務に携わりたい気持ちが強いです(相乗効果が期待されます)。🌎⤴
冒頭でも記した通り、今回研修にて立ち会わせて頂きました電気主任技術者の方々はいずれも定年退職後の超ベテランでした。👴♪
生涯現役で働く為に、電気主任技術者を目指しませんか。🎫✨
まとめ
- 電気設備保守点検は "月1回、電気主任技術者が行う" こととされていますが、この漏電監視装置を設置することで「二ヶ月に1回」の間隔に変更可能であった。✅
- 電気設備保守点検の実施率はほぼ100%であるとの事の理由に、"保安法人(電気主任技術者)が決まっていないと、電力会社が高圧を引いてくれない" という背景があった。✅
コメントをお書きください
Tmhr(電気勉強中) (金曜日, 29 6月 2018 10:05)
逆に、「実務が行えるレベルにある技術者でも、資格が無い」といった方も多いのではと感じました。試験自体のハードルも高いですし・・・
とは言っても、やはり知識、技術ともに求められる仕事(価値のある仕事)であるということですね。消防設備との繋がりをもつことで更に価値ある仕事になれば、尚良いですね。
良い研修レポをありがとうございました。(リークホンテスタは初めて知りました)
管理人 (土曜日, 30 6月 2018 10:30)
>tmhrさん
コメントありがとうございます!(^^)/✨
実務が得意で経験豊富な方でも、資格取得のための"お勉強"が苦手だったりしますからね…。
実際に、相当な腕前でトラブルシューティングも幾度となく経験され、非常にリアルな電気関係のお話をされるベテランの方で、電験三種の資格取得に十回ほどトライされたというお話も聞いたことがあります。�
自家発やキュービクル内のブレーカーなど、消防設備士と同じモノを電気主任技術者さんも業務上で触られるかと思いますので、連携して相乗効果を狙い、高品質なサービスができればと思っています。
リークホンテスタのお値段、調べましたか?(笑)
高価なものだと、安いクルマ位しますね…。
電気屋見習い中 (日曜日, 09 6月 2019 21:06)
電気管理技術者という商売をしています。
非常用発電機の点検も電気屋の点検項目に入っています。
防災やさんの点検シールも貼ってあり、防災やさんの持ち分と思われますが電気屋も手を出していることについてどう思われますか?
と言うのも、とある小さなスーパーでメンテナンスがされていないために起動しない発電機があります。(バッテリーのヘタリのようです)こんな場合電気屋と防災やさんのどちらがメンテや交換の指導をするのでしょうか?
電気設備の場合は私どもは不具合があれば当然交換するまで脅したりすかしたりして交換してもらいます。非常用の発電機はどこまで関知すべきかわからないので「動きませんよ」で終わっています。
あ (木曜日, 19 9月 2019 12:36)
非常に勉強になる記事でした。一点だけ気になったのは、保安協会などの保安法人の選任形態は兼任ではなく外部委託になるかと思われます。
他にも選任許可や外部選任という形態もあり、なかなかややこしいところではあります。
管理人 (金曜日, 20 9月 2019 11:37)
>電気屋見習い中 さん
コメント有難う御座います!!_(._.)_✨
消防設備用の自家発について、電気主任技術者さんが1~3か月に一度のペースで見て下さっているのは有難いと個人的には思います。これまでは、責任の擦り付け合いをする様な側面もあった気がしますが、ここ最近で消防設備士側で負荷運転などの自家発メンテをしましょう!とキッチリ線引きされましたので、あとの課題は、追加でかかる費用をお客様が納得して負担して下さるかどうかだと思っています。
もともと、バッテリーや触媒栓及び燃料等の消耗品に関しては、弊社の場合メンテナンスをした際に異常があれば改修お見積りに計上していました。
自家発が動かないと、停電時に当該消防用設備も動かないという無意味な状態になるので、それを理解して頂くために定期点検時に説明する他、この様に業者が発信することで世の中全体の共通の理解とする事に努める事が大切だと思っています。
今後とも、宜しくお願い致します!!�♪
管理人 (金曜日, 20 9月 2019 11:39)
>あ 様
コメント有難う御座います!!�✨
ご指摘の点、修正させて頂きました。
様々な選任形態があるので、こんがらがりますね。
管理人もいつかどこかで選任されたいです。
今後ともよろしくお願いいたします!!�
いしかわ (水曜日, 13 11月 2019 18:29)
毎度お世話になっております。
自家発の件で調べておりましたら、
このページにたどり着きました。
コメント欄も含めて大変勉強になります。
余談ではありますが、管理人さんも電気主任技術者の資格をお持ちなので、
是非、弊社で一緒に働きましょう!(笑)
保安法人で外部委託承認制度を活用しております。
弊社も、自家用電気工作物保安管理と防災屋を生業としておりますので、
管理人様のような方がいらしてくれるのであれば、もう最高ですね~♪
よだれがしたたり落ちるほどご一緒したい人材です!
管理人 (金曜日, 15 11月 2019 14:38)
>いしかわ 様
毎度お世話になっております!!( ゚Д゚)♪
コメント有難う御座います!!�✨
自家発のメンテについて、昨今どんどんルールが決まっていっているので情報収集大事ですよね!!
電気主任技術者の資格を取ったものの…という状態ですから、こちらこそ実務経験を積ませて頂きたです!!笑
憧れの沖縄県で電気主任技術者として自家用電気工作物保安管理…想像すると気持ち良いです!
今後共、何卒宜しくお願い致します!!\(^o^)/✨