"煙感知器"設置の根拠法令
- 階段及び傾斜路
- 廊下及び通路(令別表第一の(1)項~(6)項まで、(9)項、(12)項、(15)項、(16)項イ、(16の2)項、(16の3)項に掲げる防火対象物の部分に限る。)
- エレベーターの昇降路・リネンシュート・パイプダクトその他これらに類するもの
- 感知器を設置する区域の天井高さが15m以上20m未満の場所
- 感知器を設置する場所が20m以上の場所(炎感知器のみ設置可能)
- 上記以外の地階・無窓階及び11階以上の部分(令別表第一の(1)項~(4)項まで、(5)項イ、(6)項、(9)項イ、(15)項、(16)項イ、(16の2)項、(16の3)項に掲げる防火対象物の部分に限る。) ←特定防火対象物ですね。
✍(´-`).。oO(つまり(5)項イ 民泊の用途に変更すると…、、上記の6号の部分にて煙感知器の設置を要することになります…。。)
逆に言うと、例えば(5)項ロ 共同住宅の場合は無窓階であったり11階以上の部分があっても、熱感知器の設置で良いということになります。🗼(・ω・)ノ✨
熱感知器を煙感知器に交換した際の様子
♲(´-`).。oO(ヘッドだけの交換作業であれば…、、"カチャッ" とすればOKなのですが…。。)
事前準備 ~着工届の提出~
ヘッド交換
📦(´-`).。oO(この現場はお客様から器具が送られてきたのですが…、、2種と3種の煙感知器が混ざっていました…。。)
交換したのは以下の箇所で、全32部屋のうちの9部屋に同様の措置を施しました。♲
- 寝室の差動式スポット熱感知器を、煙感知器に変更。
- 収納内の定温式スポット型熱感知器(特種)を、煙感知器に変更。
- 和室の差動式スポット熱熱感知器を、煙感知器に変更。
- 押入れの定温式スポット型熱感知器(特種)を、煙感知器に変更。
ここで、熱感知器のままで良い箇所が以下の2つです。
- キッチン・台所スペースの定温式スポット型熱感知器(防水)はそのままでよい。
- 洗面所の定温式スポット型熱感知器(防水)はそのままでよい。
✍(´-`).。oO(感知器の種類が多くて見分けがつかない場合は…、、前記事 "火災報知器の原理・仕組みと誤報" をご覧くださいませ…。。)
煙ヘッド中心の赤い🔴が、3種の煙感知器であることの目印になっています。
通常用いられる煙感知器は "2種" で、3種の煙感知器は "防火戸や防火シャッターの連動用" と業界内では住み分けがされています。🎪
なぜなら、3種の煙感知器は感度が低く、発報しにくいが誤作動も起こりにくいという性質をもつからです。🐸💭
その為、より誤作動を嫌う防排煙設備の連動用に用いられているというわけです。🔨
しかし、防排煙設備の連動用以外に、3種の煙感知器が設置できないわけではありません。💡(;´Д`)👌♪
以下の表をご覧くださいませ。 参考:ホーチキ㈱
3種の煙感知器が設置可能な箇所の条件は、"高さ4m未満の箇所" で "感知面積50㎡以下" と定められています。📝
この3種の煙感知器の条件だと、耐火構造の箇所に設置する場合の熱感知器の条件である "感知面積70㎡以下" に劣ります。💔
✍(´-`).。oO(2種の煙感知器は "感知面積150㎡以下" ですし…、、高さも15m未満まで設置が可能です…。。)
しかし、今回の収納や押入の中の熱感知器を煙感知器に変更するような場合は、感知面積も十分に小さいので3種の煙感知器の方がむしろコスト的にも低価格ですから適しているといえるのではないでしょうか。💰✨
また、3種の煙感知器を選定する際にもう一つ注意すべき点があります。👷❕
"消防法施行規則23条第5項" の2号で、廊下や通路に煙感知器を設けることが定められていますが、2種の煙感知器であれば "歩行距離30m" につき1個の煙感知器を設置しますが、3種の煙感知器の場合は "歩行距離20m" につき1個と、10m間隔が狭くなるのでその分費用面で不利になります。💸💦
煙感知器のヘッド交換ひとつ取っても、きちんと法令を知ることで "コスト削減" に繋げることができそうです。👛♪
※(蓄積型)はNGです!
器具を自分でご用意される業者泣かせなお客様、(蓄積型)の煙感知器は選んではいけませんので注意してください。✖(;´Д`)💦
煙感知器ヘッド中央に "青い◎" があるものが蓄積型の目印で、これは "音声・点滅機能付き誘導灯" の停止用に用いるものです。🚥❕
煙を感知しても、一定時間発報しないようになっていますので、お部屋などに設置することはできません。🚫
現時点で"違法"な民泊にいるゲストさん
民泊に関する消防用設備の仕事をご依頼いただくお客様は、現時点で "違法" な営業をされており合法化したい方々になります。📎
ゲストさんがいない状態を作って頂けるところもあれば、『話して入ってやっちゃってよYOU!』のような現場もあります。🔑
基本カタコトの英語でやり取りすることになります。💔(;´Д`)💭
本現場は管理人直々に馳せ参じヘッド交換を行ったのですが、パンチのあるお部屋ばかりでしたので以下に箇条書きにします。🐘💨
- ゴミ屋敷
- 感知器を変えていたら布団から裸のCHINAの男女出現
- 一部屋に人が居過ぎて外国人の体温サウナ状態
✍(´-`).。oO(いやぁ…、、民泊の営業も大変そうですね…。。)
最後にも"オマケ"が…。
鍵の処理や受信機の復旧の為、感知器が入っていた箱などをまとめたガラ入れを一時的に共用部のポストの前に置いていました。📪
そして、さあ引き上げようとガラを見たら…。📦
汚ったねえグレーの、いかにも脱ぎたてみたいな "靴下" が入れられていました。((((;゚Д゚))))👣
…ゴミ箱と思ったのでしょうか、いやすぐ目の前に共用のゴミ箱があるし。🚮
靴下の写真も撮ってネタに使用するかと思いましたが、汚過ぎたので共用部のゴミ箱に捨てるだけにしました。😰📷💦
誰やねん!靴下入れたやつ!!◯◯すぞ!!!(; ・`д・´)💢
◯◯してから、◯◯したんぞ!!💀笑
まとめ
- 収納や押入の中の熱感知器を煙感知器に変更するような場合は、感知面積も十分に小さいので3種の煙感知器の方がむしろコスト的にも低価格で適しているといえた。✅
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