いずれ来ると分かっている地震や付随する火災などへの対策、すなわち防災対策を行っていると自信をもって言える方はどれほどいらっしゃるでしょうか。🔥(;´Д`)💨
ヒトは現実逃避をする為に「自分は大丈夫」「何とかなる!」等と根拠のない思い込みを作り出して安心しようとします。💔
多くのヒトがもつ “都合の良いウソ” を乗り越える手段として、消防法を厳しく…等の行政による強制には限界があることが分かってきています。🍇(´∀`*)ウフフ💦
以下で、“行動経済学” と “ナッジ” という理論を用いて思考を進めていきます。📝✨
【📖目次】
- “行動経済学”で消防・防災を!
- “ナッジ” と住宅用火災警報器
- “エコン” と “ヒューマン”
- その要素は本当に無関係?
- ベストセラー1位を“消火器”にした強力な「ナッジ」とは‥⁉
- ヒューマンの想像力を喚起!
- まとめ
◎ “行動経済学”で消防・防災を!
現在ブームになっている行動経済学は英語で “behavioral economics” つまり人間の “ふるまい” について考慮された経済学で “合理的モデルに矛盾する行動” に注目した学問です。👥
- ☑ 要は『何で “そんなこと” しちゃうの⁉‥』という、人間が持つ時としてアホっぽい振る舞いについて研究する話です。🧪
この分野の発展に多大なる影響を与えたリチャード・セイラー教授は、2017年にノーベル経済学賞を受賞されました。🏆(´∀`*)ウフフ
何か難しそう…、と感じられる方もおられるかもしれませんが、セイラー教授は “一般人でも理解できる” ように分かりやすく、そして面白く説明してくれています。(;´Д`)👌✨
📚(´-`).。oO( “行動経済学の逆襲” という本が…、、有名ですね…。。)
◎ “ナッジ” と住宅用火災警報器
行動経済学の中でも “ナッジ(肘でつつく)” は、消防・防災分野の発展を考える上で役立つものだと考えられます。🚒✨
これは、法の規制や経済的報酬による力でなく “本人の自由意志を誘導” することで選択を良い方向に持っていくという概念です。🏁(※重要なのは “自由意志” である点。)
ナッジを説明する上で、有名なのが以下のトイレの話です。🚽♪
- 『男性用小便器に “ハエ” のシールを貼って的を作ると、そこを狙うため飛び散りが減り、掃除が楽になり経済効果が出た。』🎯
住宅火災の対策として住警器の設置義務が定められたものの、設置率は8割程度で頭打ちになり、法的拘束力によるアプローチには限界がみえています。💔(´;ω;`)💨
例えば、未だに住宅用火災警報器を設置していない残りの2割の人の行動を変えるには、その原因を “正しく” 理解し、現実に則した理論をもとに “強烈に動機づけられるよう” 工夫して取り組む必要があるという事を示唆しているのではないでしょうか。💡
◎ “エコン” と “ヒューマン”
“行動経済学の逆襲” の中に “ナッジ” を説明する上で、 “エコン” と “ヒューマン” という造語が用いられています。📚
- ☑ エコン‥経済学のモデルに完璧に従った振る舞いをする、架空の存在を指します。🗽✨
- ☑ ヒューマン‥その経済モデルから時に大きくかけ離れた “人間味のある振る舞い” をする存在、つまり管理人を含む現実世界の住人を指しています。🌎
この行動経済学における「ヒューマン」という概念で説明されている “人間的な要素” が偏見として、様々な非合理的である現象を起こしているのです。🙈🙊🙉
例えば、エコンはプレゼントに“現金”を選びますが、ヒューマンは市場価値よりも “思い” を優先した手編みのマフラー等を選びます。🧣♪
そういう “非合理的” な面が人間の良い所である一方、バイアスの様な「厄介なものの見方」をしてしまう要因でもあるのです。👹💦
◎ その要素は本当に無関係?
エコンのモデルでは “無駄” とみなされ意思決定には影響しないノイズのような事柄も、ヒューマンの振る舞いを選択しうる重大な要素である可能性があります。🌱❕
作中では、無関係とされている要因を “SIF(supposedly irrelevant factors)” と略して定義しています。🎨(´∀`*)ウフフ
“風が吹けば桶屋が儲かる” というように、一見何の関係もないようなことにもヒューマンの行動は左右されます。🌊((((;゚Д゚))))♨
では、良い方向に促してやる要素になる “ナッジ” を設計することを考えましょう。🚒♪
◎ ベストセラー1位を“消火器”にした強力な「ナッジ」とは‥⁉
少々前の出来事になりますが、Amazonのベストセラー1位に何と “消火器” が躍り出たことがありました。((((;゚Д゚))))🧯💦
◎ ヒューマンの想像力を喚起!
消防法の改正は、火災による被害が背景になっていることが殆どです。💣💥
◎ まとめ
- 消防法を等の行政による強制には限界があったため、“行動経済学” と “ナッジ” という理論を用いて思考する必要があった。✅
- ナッジは法の規制や経済的報酬による力でなく “本人の自由意志を誘導” して選択を良い方向に持っていく概念であった。✅
- “エコン” は経済学のモデルに完璧に従った振る舞いをする、架空の存在で、“ヒューマン” はモデルとかけ離れた “人間味のある振る舞い” をする管理人を含む現実世界の住人を指していた。✅
- Amazonのベストセラー1位に何と “消火器” が躍り出たことがあり、公害よりも身近な危険として “火災” がヒューマンに植え付けられた証拠であった。✅
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