補助水槽付きのポンプユニットが要る “特定施設水道直結型スプリンクラー設備” を設置する防火対象物の施工を行いました。👷♪
それに際して、一つ問題が発生しました。🚛❕
『道が狭くて、2tトラックが入れない。』
そこで一度、下ろして移動させようという事になったのですが、今度は以下の問題が発生しました。💔(;´Д`)💦
『どうやって設置場所まで移動するの?』
…ということで、単管パイプを組んで櫓(やぐら)を作り、チェーンブロックでポンプユニットを吊って移動させました。📎
✍(´-`).。oO(以下に、その模様を記していきます…。。)
水道直結式スプリンクラー補助水槽付きポンプユニットの搬入
参考:さいたま市
本現場に設置する水道直結式スプリンクラー設備は “補助水槽付きのポンプユニット” のある受水槽式というタイプでした。💡
最もシンプルな水道直結式のスプリンクラー設備には、ポンプも水槽もありません。🚫(;´Д`)👌✨
しかし、設置場所にひかれている水道配管径が細かったり、配管長が長かったりすると末端のスプリンクラーヘッドまでの放水圧が不足してしまいます。😞💨
その為、ポンプで増圧したり、水量を確保するために水槽を置く等の対策をする必要が出てきます。💪💦
✍(´-`).。oO(本現場は…、4階建てでした…。。)
ポンプユニット、登場。
櫓(やぐら)の作成
今回も社長の手書き設計図が登場しました。✎笑
これは以前、消防検査の際に仮設スプリンクラー放水系統を組むときに作成する際にも書かれました。📁♪
💡(´-`).。oO(消防検査の為だけに、、スプリンクラー放水系統を組んだこと…ありますか??)
…おっと、すみません、話がそれました。🚢💨
以下に櫓(やぐら)の写真がありますのでご覧ください。👀❕
ポンプユニット吊り上げ
車輪という発明
車輪のおかげで、今回総重量360kgのポンプユニットを動かし、搬入できたわけであります。🚛💨
🗽(´-`).。oO(ありがたや…、、ありがたや…。。)
以下に、車輪が担った役割を計算と共に纏めておきます。📝
まず、引きずった場合になされるべき仕事量を計算します。
- 360kgのポンプユニットを50m移動させるとする。
- 垂直応力(N)は σ=360kg × 9.8m/s² =3528Nとなる。
- コンクリートと鋼鉄(ポンプユニット)の間の摩擦係数μ=0.5とする。
- 必要なエネルギーは “仕事=力 × 距離” より、3528N × 0.5 × 50m = 88200Jとなる。
ここで、同じ物体に車輪をつけます。🚲
- 4軸との間の垂直応力は以前と同じ3528Nである。
- また、車輪と軸が鉄製であり、その間の摩擦係数をμ=0.74とする。
- 車輪の径を20㎝、軸の径を1㎝とし、これを50m移動させるとすると、摩擦面がこすられる距離は0.1mとなる。
- よって移動に必要なエネルギーは、3528N × 0.74 × 0.1≒261.1J
つまり、車輪をつけることにより88200 ÷ 261≒ 338倍分の労力を引きずる場合と比べて省略できていることとなります。💮
🔢(´-`).。oO(このような “チカラ” の計算は…、、5類の避難器具等を設置する際にしますね…。。)
1類の消防設備士免状取得のススメ
まとめ
- 補助水槽付きのポンプユニットが要る “特定施設水道直結型スプリンクラー設備” を設置する現場の道が狭くて、2tトラックが入れなかった。✅
- 社長の手書き設計図通りに、単管パイプを組んで櫓(やぐら)を作り、チェーンブロックでポンプユニットを吊って移動させた。✅
- 今回総重量360kgのポンプユニットを動かした“車輪”の担った役割を計算と共に纏めた。✅
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