◎ 補給水槽の仕組み
補給水槽は、主に屋内・屋外消火栓設備やスプリンクラー設備および連結送水管等の水系の消火設備に分類される消防用設備等の配管内の空気を抜く為に、建物の上階(多くの場合は屋上)に設置して配管内へ重力を用いて加圧充水するものです。
※もし補給水槽等の配管内の空気を抜く為の加圧充水装置がなければ、水系消火設備の放水時に水と空気が混ざって『ボコボコ‥』とうまく放水活動ができない恐れがあるのです。
※ 高架水槽と補給水槽が兼用されているケース
消防用の補給水槽は非常用ですが、平素より使用する生活用水が溜められている高架水槽であれば皆様お馴染みではないでしょうか。
古い建物の場合、この高架水槽と補給水槽が “兼用” となっていることがあります。
この “兼用” の場合に一つ注意しなければならないのが「連結送水管の耐圧試験」をする際に「配管内の死に水が逆流する可能性」がある点です。
逆止弁(水の逆流を防ぐもの)が壊れていなければ大丈夫なのですが、補給水槽が兼用の建物は断水して耐圧試験をすることもあるので事前に案内してから実施します。
◎ 補給水槽の改修工事
現在、最新のブログ記事 “湿式の連結送水管の補給水槽の交換工事” を更新しております、コチラもご参照下さいませ。
◎ 補給水槽の「満水」警報が出る理由
- ☑ 補給水槽内に雨水が浸入したり、ボールタップが故障したりすると「満水」の警報が出る可能性があります。
◎ 充水用ポンプ(補給水槽の代替)
新しくスプリンクラー設備や消火栓を設置する際は、以下の “充水用ポンプ” を積極的に提案させて頂いております。👥♪
費用面でも大差ない(モノによっては寧ろ安い)ことに加え、補給水槽に比べて明らかにトラブルが少ないのがアドバンテージでしょう。
特に補給水槽の逆止弁が錆などが原因でダメになっていると、消火ポンプが回った際に水槽側に水が逆流して配管内の圧力が上がらないという現象が起きます。💔((((;゚Д゚))))
💡(´-`).。oO(水槽側に水が押し出されて、、肝心の放水箇所で十分な圧力が得られないわけです…。。)
施工して間もない頃は問題ないと思うのですが、年数が経つと必ずといっていい程、補給水槽由来のトラブルが起こります。(;´・ω・)💨
補給水槽のトラブル、交換改修工事は青木防災㈱にお任せ下さい。(※お見積り無料です。)
【補足】画期的なフート弁 “スモレンスキ”
◎ まとめ
- 補給水槽は経年劣化によるトラブルが多く、配管内の錆(サビ)が逆止弁(チャッキ)や仕切弁(バルブ)を詰まらせていた。✅
- “充水用ポンプ” という代替設備は、補給水槽に比べて明らかにトラブルが少ないものがあった。✅
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