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パッケージ型“自動”消火設備について

パッケージ型自動消火設備はスプリンクラー設備の代替消防設備
パッケージ型自動消火設備はスプリンクラー設備の代替消防設備です。

以前、パッケージ型自動消火設備のメーカーであるモリタ宮田工業の営業の方と話していた際に‥‥

 

“関西圏で初めてパッケージ型自動消火設備の施工をしたのが、青木防災さんなんですよ。” ‥‥という事を聞きました。|д゚)!

 

本当かどうか、社長に尋ねたところ‥‥本当でした。(・∀・)笑

 

(´-`).。oO(そんな黎明期に施工を‥運がいい‥。。✨)

 

そのようなパッケージ型自動消火設備は、現在さらに普及するであろう消防設備の一つです。🚒

 

なぜなら、延べ面積が275㎡未満小規模福祉施設にもスプリンクラー設備の設置が義務化されたからです。📚💦

 

パッケージ型自動消火設備は、パッケージ型消火設備(屋内消火栓の代替設備)と同様に、大掛かりな配管・電源工事が不要になり、設置の負担が極めて少ない画期的な消防設備です。👷♬

 

続きにその法令や、設置について記していきます。✍(´-`).。oO

福祉施設のパッケージ型自動消火設備


パッケージ型自動消火設備の種別
延べ面積によるパッケージ型自動消火設備の種別 ※クリックで拡大

パッケージ型自動消火設備(製品名:スプリネックス)は、実は以前からスプリンクラー設備の代替設備として販売されていました。

 

弊社が関西圏第1号として設置したのは、“Ⅰ型” という大規模施設向けのパッケージ型自動消火設備でした。🚒

 

(´-`).。oO(なぜ、スプリンクラー設備ではなくパッケージ型自動消火設備を施工したかというと、“消火水槽” を置く場所がなかったことが大きな理由でした‥‥。。)

 

しかし、法改正により既存の小規模福祉施設(275㎡未満)にもスプリンクラー設備が義務設置化したました。

 

そこで登場したのが “Ⅱ型” のパッケージ型自動消火設備(製品名:スプリネックス ミニ)です。💡


スプリネックス ミニ


スプリネックスミニ
スプリンクラー設備よりスプリネックスミニ??

このスプリネックス ミニは、小規模福祉施設への設置を主な目的として設計された自動消火設備です。

 

延べ面積275㎡ 未満の福祉施設(施行令別表第一(6)項ロの⑴~⑸に掲げる防火対象物)において、スプリンクラー設備の代替として設置できます。🚒

 

スプリネックス ミニは大掛りな配管工事が不要である他、優れた感知性能と高い消火性能で、初期消火をすることができます。✨

 

スプリネックスの設置開始以降、報告された18件の出火による作動事例の全てにおいて、消火に成功し人的被害をゼロにしているようです。

(´-`).。oO(その消火能力は素晴らしいようです…。。)


特定施設水道直結型スプリンクラー


水道直結型スプリンクラー設備用制御弁
水道直結型スプリンクラー設備用制御弁

小規模福祉施設の延べ面積が、1,000㎡未満の場合には “水道直結式” という、水道配管から消火用水を供給する施工方法もあります。🌊

 

水道直結式の場合も、パッケージ型自動消火設備と同様に、消火ポンプ・水槽が不要となります。💰(´・ω・`)♬

 

つい最近までは、スプリネックスミニは“準不燃以上”までの内装しか設置できなかったため、木造の既設建物の場合は水道直結式以外の工事ができませんでした。🌳💦

(´-`).。oO(天井をめくって無理矢理つけたことも…。。)

 

しかし、法改正(緩和措置)によって木造小規模福祉施設にも設置することができるようになりました!(・∀・)🚒

(´-`).。oO(36Lタイプという消火薬剤多めのものが木造に対応したようです…。。)


スプリネックス ミニと水道直結型の比較


気になる費用の方は、現場によってどちらが得かは分かれるようです。💸(;´Д`)

 

例えば、小さくても部屋数が多いと、その分スプリネックスミニの設置台数も増えてしまいます。💡

 

しかし、今後パッケージ型自動消火設備の設置機会が増えるにつれて、機器本体価格も下がってくると考えられます。💰(´・ω・`)

 

(´-`).。oO(パッケージ型消火設備(屋内消火栓の代替設備)は、値崩れ大分値下がりしています…。。)

 

また、性能面においては幾つかスプリネックスミニに分があるようです。🏁

火災感知・消火まで


スプリネックス ミニの火災感知には、“差動式スポット型感知器” と “定温式スポット型感知器” の二つの感知器を用いています。

 

感知器1つが作動しても、放射は開始しません。(´・ω・`)👌

感知器が2つとも作動することで、消火設備が作動します。💦🔥

 

(´-`).。oO(誤報で放射したら大変ですから、火災時に確実に作動させるための知恵ですね…。。)

 

一方、水道直結型スプリンクラー設備は70℃前後のスプリンクラーヘッドの感知部が熱で溶けてはじけるという作動機構です。

そのため、感知器を使用した機構と比べて、放水まで時間がかかります。⏰

 

スプリネックスは感知器を用いているため有効に初期消火
スプリネックスは感知器を用いているため有効に初期消火ができる。

消火性能


スプリネックスは消火薬剤入りの水
スプリネックスは消火薬剤入りの水で有効に消火。

断水・停電時の作動


スプリネックスは電源・水源がパッケージ
スプリネックスは電源・水源がパッケージになっている。

施工時の労力


水道直結型の補助ポンプは不要な場合の方が多い
※水道直結型の補助ポンプは不要な場合の方が多い気が…。

消火後の水損


木造に設置するスプリネックスは36ℓタイプ
※木造に設置するスプリネックスは36ℓタイプです。

既存防火対象物へのスプリンクラー設置に対する経過措置


スプリンクラー設備の義務設置に関する法改正が施行されてから、既存の建物のみ約3年間の経過措置期間が設けられています。📅

 

✍(´-`).。oO(お早めに小規模施設へのスプリンクラー設備・もしくはパッケージ型自動消火設備の設置をお願いいたします‥。。)

 

既存の建物のみ平成30年末まで経過措置の期間
既存の建物のみ平成30年末まで経過措置の期間が設けられている。

まとめ


  • 関西圏でパッケージ型自動消火設備を初めて設置したのは青木防災であった。💯
  • 小規模な福祉施設に最適な “スプリネックス ミニ” が、内装仕上げが木造でも設置できるようになっていた。🌳
  • 水道直結型スプリンクラー設備と比較して、スプリネックス ミニが優位な点がいくつもあった。🏁

参考:モリタ宮田工業㈱日本消防検定協会