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火災通報装置の新設工事

消防機関へ通報する火災報知設備
消防機関へ通報する火災報知設備の新設工事を行いました。

本記事では、火災通報装置の新設工事の模様を記していきます。

 

法改正により、令別表1で(6)項ロに分類されます社会福祉施設には、火災通報装置の設置が義務化されました。📞→🚒

 

それに伴い、既設の福祉施設火災通報装置を新設するという工事案件が出てきております。🏥

 

既設の建物に火災通報装置を備える場合、配線工事が大変になります。👷

なぜなら、施工時は配線を仕込んでから壁や天井ができますが、既設の場合はすでに壁や天井が張ってある状態で配線をする必要があるからです。

そして、本工事はすべての配線が隠蔽されたようです。

(´-`).。oO(素晴らしいです…。。)✨

 

続きに詳細を記していきます。……✍(´-`).。oO♬

火災通報装置新設工事の詳細


🚨(´-`).。oO(福祉施設等の場合は…、、自火報連動停止スイッチもつけなければなりません…。。)

①火通機器本体の取付


火災通報装置本体を設置する場所を選定
まず、火災通報装置本体を設置する場所を選定した。
火通の専用電話機と本体装置を設置
次に、火通の専用電話機と本体装置を設置した。

(´-`).。oO(この時、火通本体~受話器間の壁面内に、配線の際に邪魔になるスタッド(間柱)類がないことを確認しました…。。)🌴

②配線工事


天井ジプトーンを外して配線
点検口がなかったため、天井ジプトーンを外して配線を行った。
機器まで配線
壁内に横桟など避けて機器まで配線をもっていった。

(´-`).。oO(すべての配線を天井内に収めることができました…。。)💡

③専用電源回路の作成


専用回路100V用の配線
ブレーカの空きがなかったため専用回路100V用の配線を分電盤へ。
親ブレーカ二次側の銅板から100V
単相3線・親ブレーカ二次側の銅板から100Vを分岐した。

(´-`).。oO(銅板の穴に6×10ビスと抜止用スプリングワッシャー・O端子で固定しました…。。)🔨

消防設備士4類免状取得のススメ


自動火災報知設備誘導灯火災通報装置等について、お客様にとっては “豆知識” ですが、実は弊社のような消防設備士防災屋の人間は誰でも知っているような事がほとんどだったりします。🚒💨

 

そしてこれらの情報源に触れるタイミングとなるのは、“現場” と “資格試験の勉強” の2点です。📝✨

 

消防設備士の資格試験は、乙種であれば誰でも受験可能ですし、乙種を一つでも取ってしまえば甲種の受験資格も得られます。🌸(´∀`*)ウフフ

 

また、電気工事士の免状をもっていたり、工業系の学部を出ていればイキナリ甲種も受験できます。🏫♪

 

少しでもご興味のある方は、参考書などを入手してパラッと読めば、もしかしたら受験意欲が倍増するかもしれません。🌱

 

弊社ブログを見たことがきっかけとなり、未来の消防設備士として活躍される方が一人でも増えれば本望で御座います。📖(^^)/♪


その他


本工事に際して、いくつか気を付けるべきことや準備などがありました。

 

①今回は配線を天井や壁面内に隠蔽することができたが、モールを用いた露出配線になる場合、RC壁だと固定が大変。

 (´-`).。oO(コンクリに穴をあけてモールを固定するのは大変になります…。。)👷

 

②機器取付階と、100Vの電源をとる階が別の場合は、縦配線に利用できるPS(パイプスペース)が無ければ縦に穴を作る必要がある。

 (´-`).。oO(当該現場はブレーカと機器をつける階が同じであったため、縦の配線経路はありませんでした…。。)👻

 

③分電盤内の親ブレーカ2次側が銅板であれば、既設ブレーカと同等品を取り寄せておくべきである。

 (´-`).。oO(既設ブレーカと同じもので、同じように並べた方が綺麗です…。。)🌈

 

④天井裏内が区画されていると、新たに配線用の穴をあけた場合後処理が必要。

 (´-`).。oO(熱膨張耐火材 [製品名:フィブロック]等を用いて、防火区画貫通の処理を、適切に行います…。。)🔥✖


コメントをお書きください

コメント: 4
  • #1

    gt (水曜日, 26 12月 2018 21:07)

    うん?
    消防設備用の電源は、蓄電池又は交流低圧屋内幹線から他の配線を分岐させずにとること、だったはずです。
    メインブレーカーの一次側から取らなくてはいけないのでは?

  • #2

    管理人 (木曜日, 27 12月 2018 09:04)

    >gtさん
    コメントありがとうございます!
    消防用設備の電源について、他のブレーカーと一緒にしてはならず“専用回路”で設ける必要があります。
    今回の火災通報装置の工事に関しては、主幹から分岐している各種電灯回路のブレーカーに空きがなかったので、新たに親ブレーカーから専用の子ブレーカーを作ったということなんですが、お分かりいただけますかね?

    もしかしたら、消火栓やスプリンクラーなどの動力回路の電源と混同されているかもしれません。
    専用受電や非常電源(自家発や蓄電池など)はメインブレーカーのみですから。
    またご不明な点あればコチラに、どしどし質問くださいませ!

  • #3

    gt (土曜日, 29 12月 2018 19:08)

    いやおっしゃってることは理解した上で申し上げております。
    その専用の子ブレーカーをメインブレーカーの一次側から取り出すべきなのでは?という意味です。

    メインブレーカーは漏電遮断機付きですよね?消防設備以外の部分で漏電を検知した場合、今回取り付けた火災通報装置も電源落ちてしまうのではないでしょうか?

  • #4

    管理人 (日曜日, 30 12月 2018 14:09)

    >gtさん
    引き続きコメント有難う御座います!

    メインの一次側から取り出したら、逆に消防用設備用の回路で漏電があった場合に検知できませんね!
    実際に某病院にて漏電があり調べたところ火災通報装置のものだった、と電気保安協会の方から呼びたされたという事もありました。

    それと、万が一他回路で漏電があった場合、漏電ブレーカーが落ちますよね。その時も、消防用設備は使えます。なぜなら、中にバッテリーが入っているからです。その為、子ブレーカーにて専用回路を設けるという施工がベストであり、消防法で定められているのではないでしょうか。

    補足ですが、着工届という所轄消防署に提出する書類にて「こういう電源の取り方をします」という事を申請して、OKを貰って消防検査を終えて、このような形になっています。そして大抵は下の子ブレーカーの一つから電源を取りますね。電気的には今回の施工と同じ事になっています。

    また、ご不明な点あればコチラにどしどし質問くださいませ!