インターホン改修工事
今回の工事では “QH-3KAT”という型番のインターホンを使用しました。
説明書にも記されている通り “GP型3級受信機” と呼ばれ、これ自体が1回線の火災報知設備の受信機の役割も果たすことができるというものです。
本工事の物件では、建物全体を通常通りのP型受信機で運用していました。
しかし、もし火災報知器とインターホンを繋ぐことができれば、P型受信機による警戒を省略することができるということです。
インターホン交換工事の模様
(´-`).。oO(以下に、画像と共に今回のインターホン改修工事概要を記していきます‥。。)📷✨
インターホン設置・改修工事時の注意点
共同住宅などの消防用設備については、総務省令第40号という法令で現在運用されています。
省令を適用する場合の要件として、
- 1.主要構造部が耐火構造であること。
- 2.共用部分の壁及び天井の仕上げは、準不燃材料ですること。
- 3.住戸等は、原則として開口部のない耐火構造の床又は壁で区画すること。
- 4.住戸等の外壁に面する開口部は、他の住戸等の開口部と防火上有効に遮られていること。
- 5.住戸等と共用部分を区画する壁に設ける開口部は、一定の防火性能を有するものであること。
- 6.住戸等の床又は壁を貫通する配管等及び貫通部が一定の耐火性能を有していること。
- 7.特定光庭が存する場合は、特定光庭に面する開口部に一定の防火措置が講じられていること。
と定められており、該当物件には条件付きで消防設備の設置免除などが適用されます。
ここで、“【共同住宅用】や【住戸用】自動火災報知設備“ と記されているものがインターホンと連動している自動火災報知設備になります。
以下の図のように、階数や避難可能経路数などで設備が変わってきます。
(´-`).。oO(判定には注意が必要です‥。。)💯
遠隔試験アダプタ
本物件での工事では、インターホンとガス漏れ警報器の連動はとっていたが、自動火災報知設備の連動は取っていませんでした。👲
それは、工事内容冒頭でも記させていただいた通り、建物がP型受信機で通常通り運用されていたためです。🏢
今後新設でマンションなどを施工する場合や、比較的新しい建物ではインターホンを火災報知設備の代わりとして運用できるケースかどうか、判断して、より安価で安全な方法を提案したいと感じます。💰
また、インターホンで直接火災を監視する場合、部屋ごとに火災受信所があるようなイメージなので○○号室が火事だと防災管理室などで特定できます。🔥
(´-`).。oO (従来のものでは、○○階 などの表示でした。。)📅
画像参照のとおり、P型受信機(一般的な火災報知設備)用の遠隔試験アダプタなどを用いれば従来の火災報知設備であっても、点検などの労力も減らすことが可能です。💪♬
建物によっては、通常通り警報音響をベルで運用すると部屋の中まで聞こえにくいケースもあります。📣💦
インターホンから警報音響が各部屋に鳴動すればその分気づきやすくなるのではないでしょうか。( ゚Д゚)🔔!
これから、都市化・一極集中化で、集合住宅のハイテク化は進むと思います。🏢
ますますインターホンと自動火災報知設備の関連性は強くなるのではないでしょうか。🚒
まとめ
- インターホンは火災を有効に知らせるための火災報知設備としても注目され、実際に多くの建物で運用され始めている。🔔♬
- 本工事では故障したインターホンの改修であり、建物全体を監視するP型受信機とは連動していなかったが、扱った製品は連動して火災を知らせることができる機能が備わっていた。💦🔥
- 共同住宅などのインターホンや火災報知設備に関わる工事に携わる際は、40号の法令にどのように適合できるかを事前に調よく調べることが大切であると感じた。✍(´-`).。oO💡
- そして、より安全で安価となるような最適な提案をできるように準備したいです。💰(´・ω・`)
参考・引用文献およびURL
遠隔試験アダプタ
http://www2.panasonic.biz/es/densetsu/ha/bousai_net/products/18.html
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