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EV(エレベーター)シャフトの煙感知器点検ボックス

エレベータ堅穴区画
建物を貫通する堅穴区画の上部に煙感知器を設置。

高層の建物には、階段やエレベーターなどの堅穴区画が必ず存在します(以下、エレベーターをEVと表記します)。🏢

 

堅穴区画(たてあなくかく)】

エレベーターの昇降路や階段・パイプシャフトなどの建物の上下階を文字通り縦(竪)に貫く穴の事】

 

EVシャフトやような階段の上部には、煙感知器が必要です。💡

 

しかし、消防用設備点検の際にエレベーターの上なんて簡単に見れませんよね??|д゚)❕💦

EV上部に設置されるため、点検用のBOXに入れて設置するという特別な措置が取られる場合があります。✅

 

✍(´-`).。oO(以下にEVシャフトに設置した煙感知器用のBOXについて記します。……)

◇煙感知器用点検ボックス


煙感知器がEVシャフトの上についていると、消防用設備点検時に毎回エレベーターを止めて、その上に乗って点検しなければならなくなってしまいます。💔(;´∀`)💨

 

この手間を省くために、煙感知器が入る箱をEVシャフト上部に取り付けます。👷❕

 

“煙感知器点検ボックス” には主に以下の2種類があります。✌

これで、点検時には外から開けて、煙感知器を取り出せるようになります。

◎ “煙感知器点検ボックス” と関係法令


煙感知器点検ボックス扉の開放でエレベーターが停止
煙感知器点検ボックス扉の開放でエレベーターが停止。

建築基準法施行令 第129条の8第2項第二号” にて、EVシャフトの煙感知器点検ボックスの扉を開けると、エレベーターが緊急停止するような措置をとるよう定められました。⚠(;´Д`)‼

 

これは、点検時にエレベーターシャフト内に転落するなどの事故が起こったため、危険作業を減らすための対策になります。👻💦

 

一方、誤ってエレベーターを停止しないまま点検ボックスの扉を開けると『エレベーターに乗っている人が居るにも関わらず緊急停止してしまう』という最悪の事態も起こりえます。💔

 

📞(´-`).。oO(どちらにせよエレベーター屋さんと連携してくれとのことですね…。。)


◎ エレベーターの点検周期


エレベーター 点検お知らせ広告
エレベーターに貼られた“点検お知らせ”の広告。

エレベータ―の法定点検は毎年1回です。📅

 

また、定期メンテナンスとして㈶日本建築設備・昇降機センターの “昇降機の維持及び運行の管理に関する指針” に基づいて1ヶ月に1回程度の点検もされているようです。📝

 

点検のグレードも以下の二種類があるそうです。

  • FM契約(フルメンテナンス)
  • POG契約(パーツ・オイル・グリス)

POG契約の方は、消耗品の交換のみで、部品の修理・取替の工事費が別途となる契約だそうです。🔩

 

大手財閥系EVメーカーに幼馴染が勤めており色々話を聞きますが、エレベータ―は奥が深くて難しそうです。⚡


◎ 煙感知器点検ボックスの設置


クロスに点検ボックス位置の印が
クロスに点検ボックス位置の印が‥
クロスを切ると仕込んでおいたBOXが登場
クロスを切ると仕込んでおいたBOXが登場

点検ボックスの扉を設置
点検ボックスの扉を設置
EV用の煙感知器点検ボックスの外観
EV用の煙感知器点検ボックスの外観

◎ EVシャフト上の煙感知器点検


✍(´-`).。oO(以下に取付後点検時の模様を、簡潔に記させていただきます…。。)

 

点検時には扉を開けるだけでEV上
点検時には扉を開けるだけでEV上を見れる。
煙感知器を手前側にスライド
煙感知器を手前側にスライドできる。

加煙試験器で“煙”を注入
加煙試験器で“煙”を注入‥。
煙感知器の赤い確認灯で発報を確認
煙感知器の赤い確認灯で発報を確認。

◎ もし煙感知器点検ボックスが無かったら…


煙感知器BOXを覗く為の点検口
煙感知器BOXを覗く為の点検口も必要…。

現場によっては、堅穴区画であるエレベーターの上部に煙感知器があるにも関わらず煙感知器点検BOXが設置されていない場合があります。💡(;´Д`)💨

 

その様な建物の点検をする際は、何と「毎回、消防用設備点検時にエレベーター屋さんを呼んできてカゴ(乗り場)を降ろしてもらって最上階のドアを開けて煙感知器を試験」しなければならないといった大変面倒な状況になってしまいます。💔

 

よって消防用設備点検とエレベーター点検を同じ日に調整した方がいいのですが、エレベーターが使用できない時間が発生する為、点検実施者は階段で上り下りしなければならなくなります。💪💦


◎ 消防設備士4類免状取得のススメ


上記の事柄は、お客様にとっては “豆知識” ですが、実は弊社のような消防設備士防災屋の人間は誰でも知っているような事であったりします。🚒💨

 

そしてこれらの情報源に触れるタイミングとなるのは、“現場” と “資格試験の勉強” の2点です。📝✨

 

消防設備士の資格試験は乙種であれば誰でも受験可能ですし、取得後に実務経験を3年積めば甲種の受験資格も得られます。🌸(´∀`*)ウフフ

 

また、電気工事士の免状をもっていたり、工業系の学部を出ていればイキナリ甲種も受験できます。🏫♪

 

少しでもご興味のある方は、参考書などを入手してパラッと読めば、もしかしたら受験意欲が倍増するかもしれません。🌱

 

弊社ブログを見たことがきっかけとなり、未来の消防設備士として活躍される方が一人でも増えれば本望で御座います。📖(^^)/♪

まとめ


  • 点検時にはこの鉄板をスライドさせることで煙感知器に触れることができた。✅